🐱side
ガリガリガリガリ……
ガリガリガリガリ……
そう言いながら席を立ちドアを開けると
当たり前とでもいうような顔で尻尾を振って入ってくるタニ
……………………いや、
俺がそう言うと決まってコイツは
威嚇してくる
ヴィが連れて来た時は驚いた。
何で……コイツがここに居るんだって…。
見た目は知らない犬なのに瞳がアイツなんだよ
それにこうして
俺の言っていることを理解してんだよ
これは……もう、間違いなく
パク・ソジュンだ。
そう言った時、
初めてその名前に威嚇してこなかった
🐱side end
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!