※この話は学生松ですが、映画のおそ松さんとは関係していません。by作者
長い髪を揺らしながら、明るい表情出歩いているひとりの女の子。重そうなスクールザックをせおい、赤塚高校の制服を着ている。
その女の子は校門の前に立った。
目の前には大きな学校。
私の名前は夢白 あなた。
5月9日生まれの高校1年生。
腰まである、長くてサラサラした髪は5歳の時以来、1度も切っていない。
あなたはワクワクした気持ちで入学式を迎えた。
私は先生に名前を呼ばれ、元気よく返事をした。
そして、全員が名前を呼ばれて、無事に入学式が終わった。
その日は、入学式のみだったので私は帰り道を歩いていた。
私がそっと覗いてみるとそこには、顔が似ている6人の男子がいた。
よく見ると、私と同じ赤塚高校の制服を着ていた。
さらにその6人は、それぞれ、炎、水、植物、毒、電気、花らしき超能力っぽいのを使っていた。
当然だが私の頭は、現実を受け入れらなかった。
だから私は、その場で固まっていた。
すると、植物の力を使っていた人が私に気づいた。
その言葉を言い放った時、その他の5人がほぼ一緒のタイミングでこっちを向いた。
その瞬間私は思った。
この流れは、マンガとかでよくある、「俺たちの正体を見たやつは殺す」とか言ってくる展開ではないのかと。
私は今までにないほどの全速力で、自分の家へ走った。
私は家に着くとソファにもたれてつぶやいた。
路地裏で不思議な力を使っていた6人が気になったが、深く考えないことにした。
次の日の朝。←早いと思った人、気にしないでね☆
笑顔で、忘れ物や悪い所がないかを確認したあと、スクールザックを背負って元気よく家を出た。
私はルンルン気分で歩いていた。すると、後ろから誰かに肩をたたかれた。
私の肩をたたいていたのは昨日見た、不思議な力を使っていた6人のうちのひとりだった。
と言ってもほかの5人は私からだいたい10歩ほど下がったところにいるんだけど。
ここは、いいえと答えるべきなのか…?
それとも正直に喋った方がいいのか…?
どちらにしてもバレるのは時間の問題だ。ここはもう何も隠さず、全て言ってしまおう。
もう、どうにでもなれ!
私に話しかけてきた人は、後ろを向いてそのチョロ松とかいう人に喋っていた。
チョロ松(?)は、安心したような表情でこっちを見た。
最初に話しかけてきた人が再びこちらを向いた。
そういう理由で敬語なわけじゃないんだけど
今話してる人はあまり悪い人じゃなさそうたな…
この後私は足早に学校へ向かった。
そして昼休み←雑だけど気にしたら負けだよ☆
何かがこっちにきている。
嘘。全然大丈夫じゃないです。
でも、まぁこの人がこの5人の長男なのはわかった。
6人一気に紹介されても何が何だか…。
それに6人一緒に「君は?」って困るよw
でも、一応答えとかないとな。
てか、六つ子ってやばくないか…?
よし、ちゃんと笑顔で言ったし、相手が不快になるようなことは一切していないはず…!
う〜ん、私もちょ〜ど暇なんだよなぁ。
この人たちいいひとそうだから遊んでもいいか。
↑騙されやすいやつw
私はちょうど外に行ってのんびり過ごしたい気分だった。
さすが長男。弟をまとめているかは分からないけどリーダーシップがある気がする。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。