第5話

946
2021/04/03 07:37
看護師
看護師
診察番号、42番の方
3番室までお入り下さい




42番…私の番号だ


あなた
あなた
失礼します



真っ白な部屋に1つの机
その向こう側では、白衣を着た
女性が座っている



先生
先生
あたなさん
どうぞ、座って


白くて綺麗な椅子に私は深く腰をかけた


先生
先生
最近調子はどう?


明るく笑顔で話しかける先生
あなた
あなた
普通ですかね…




私が話した言葉、行動、全てを先生はノートに
書いていく




先生
先生
仕事はどう?
辛くない?
あなた
あなた
はい!
皆さん、優しいくて…






私が、笑顔で話したからか先生も嬉しいそうに
話しを聞いてくれた


























先生
先生
えっと…薬の事
なんだけど



私が仕事の話しを終えると
先生がまた、話しを切り出す




先生
先生
今、あげてる薬の
1段階弱い作用の薬を
今回はだすね





1段階、弱い薬…か…






先生
先生
1段階ずつ、薬の作用を
弱めていって、最終的には
薬を使わないくても
あなたさんが大丈夫なように
して行くつもりだよ?





















































先生が言ってる「薬」ってのは精神安定剤の事





















私は、過去にトラウマがあって
半年に1回だけ精神科に通ってる



































この事を知ってるのは、私と先生そして
Big Hit の社長のパン・シヒョクさんだけ…

























そのトラウマのせいで私は、
触れられる事、大きな音を聞くことが出来ない

































こんな私を宿舎で働かせてくれている
社長には、本当に感謝している…

もちろん、BTSの、皆さんにも…







































先生
先生
あなたさん?大丈夫?


先生が心配そうに私の顔をのぞく
あなた
あなた
あっすみません
ボーッとしちゃって
先生
先生
辛い事があったらいつでも
話して下さいね









心配そうに私に話しかけた先生に
軽くお辞儀をして、私は病室を後にした

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