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〜あなたside〜
GW______。
一日目。
新幹線、バスなどを駆使して約7時間、宮城到着。
二日目。
バスに揺られ、青城に到着。
バス内に忘れ物がないか確認して降車した。
?「あなた...?」
聞きなれた声で私の名前が呼ばれた。
『久しぶりやな、"徹"』
目の前には中学時代を共にした仲間、及川徹の姿。
とても驚いた表情をしている。
『そんな顔しとったらイケメンが台無しやで?』
肩を竦めながら言ってもただ呆然と私を見ている。
動かへんな...
と、思ったその時。
及川「えええええぇぇぇぇ!??!!?」
いきなり大口開いて叫び出した。
キーンと頭に響いた。
うっさいわ...
と、思ったのも束の間。
及川「なんでここにいるの!?」
肩を掴まれ、ブンブンと揺さぶられる。
『"なんで"って...稲荷崎に転校したから』
揺さぶられながらも丁寧に答えた。
及川「えええええぇぇぇぇ!??!!?」
叫び再び...
及川「及川さんッ、前烏野と練習試合した時ッ、飛雄に"あなたなら東京の音駒高校に行ったよ。"って、格好つけて言っちゃったよ?!噂で聞くと烏野GWに音駒と練習試合するらしいしッッッ!!!」
何度も揺さぶられて頭がおかしくなりそう。
『徹、そろそろ辞めてや。アホなる』
そういうとピタリと止めてくれた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。