第18話

GW合宿④
1,444
2021/09/04 14:44
〜あなたside〜



in伊達工業高校第二体育館





「「「よろしくお願いシャッース!!!」」」





GW3日目は伊達工業高校と練習試合。





全体的にかなり身長が高い。



宮城一のブロックを誇るんだとか。





?「稲荷崎のマネージャーさんですか?」





体育館に入ると茶色い髪の毛を右に束ねた明るい雰囲気の女の人が話しかけてきた。



伊達工のジャージを着ていることからここのマネということを悟った。





『はい。初めまして、3年の小笠原あなたです』



滑津「初めまして、2年の滑津なめつまいです。早速トイレ諸々もろもろの場所を説明させていただきますね」





〜侑side〜





なんやアイツ、さっきからあなたさんことジロジロ見て...





俺の視線の先には茶髪でちょっとチャラそうな奴。



前髪を右に流していて、背丈せたけは俺と同じくらい。





の、奴がさっきから妙にあなたのこと見とるんよな。



なんや、惚れたか?



いや、惚れんのはわかるで?



あんだけ美人なんやもん。



せやけどな、あなたさんは俺の彼女(になる予定)なんやからそんな見たらあかんで?



侑くん嫉妬すんで?





じーっと顔をしかめて見ていると俺に気付いたか視線がじった。



かと思うとこっちへ向かって歩いてきた。





?「何?なんか用?」





なんや、なんやコイツ.........










俺より背高いやんけッッッ!!!
※背=身長




侑「お前...背なんぼや...」
※何cm?という意味です。




目ん前におるコイツは一瞬キョトンとした表情を見せ、すぐに見下すように顎をクイッと上げた。





?「184.2」



侑「んなッッッ!!!」



?「お前は?」





ハッと勝ち誇ったような表情で見下してくる。





侑「183.6...」





負けたのが悔しく、ぶっきらぼうに口を尖らせて言った。





?「ふーん」



侑「お前、名乗れや!!!」



?「いや、先に見てきたのそっちじゃん」





あ、せやったわ...ヤバ





?「ま、いっか」





一言こぼしてポケットに手を突っ込んで言ってきた。





二口「二口堅治、2年。WSウィングスパイカー



侑「同じく宮侑......Sセッター____」





身長を負けたことが悔しく、ふぬぬぬと拳を握って軽く睨みつける。





二口「知ってる、月バリで見た」





二口がそういったその言葉。



なんや、知っとったんか。



俺有名やん。





と、いきなり勝ちほこったような気分になった。





侑「ほーん...俺は関西だけやなくてて東北の方でも知られとるんやなぁ...」





きっと今、俺の表情筋はゆるっゆるだろう。










二口「うわ、ブッス...」








侑「やかましいわッッッ!!!」

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