第5話

Vol.4 再会
2,642
2021/09/04 12:00
〜侑side〜





一通りの基礎練を終わらせてスパイク練に入る。



俺はレシーブによるAパスをスパイカーが打ちやすいようにちゅうにセットする。



トスをスパイカーが気持ちのいい音を立てながらコートに打ち付ける。










─────────そんな時だった。





打ち付けられたボールがバウンドして体育館サイドのドア付近にいた女子生徒に向かって飛んだ。



誰もが"当たる"。



そう錯覚した。



が、しかし。





パシッ_______。





ボールは女子生徒には当たらず誰かの掌に当たり、ポンポンと軽く床を跳ねた。





その誰かは女子生徒の左肩に右手を置き、左手を守るように前に出して掌にボールを当てて勢いを殺したのだった。





その誰かとは............











侑「あなた...さん.........?」
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暫く、水を打ったように館内が静まり返った。



それを気にもめていない彼女は女子生徒に話し掛けた。





『大丈夫?怪我あらへん?』



女子生徒「はっ、はひッッッ!!!ありがとうございます!!!////」





女子生徒はあなたさんの美人さかイケメンな行動に頬を紅潮こうちょうさせてお礼を言った。





黒須「おぉ、あなた。やっと来たか」





監督があなたさんに向かって声を発した。





『遅ぉなってすみません、呼び出しくらっとって...』





「あはは...」と苦笑くしょうする彼女。



やっぱり、間違えない。



あなたさんや。





『あれ、君...確か、宮侑くんよな。ユース合宿んおった...稲荷崎ここやったんやな』





と、俺が惚れた無邪気な笑顔を向けてくれた。





覚えとってくれた...



本物のあなたさんや...



ここにおるってことは転校生の正体はあなたさんっちゅうことんなる。





黒須「あなた、こっち来。信介、集合掛け」
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小笠原あなた、プロフィール



名前 ︰ 小笠原おがさわらあなた

学年 ︰ 3年

身長 ︰ 168cm

体重 ︰ 58kg

髪型 : 焦香こがれこう色で長さは胸下程。
    少し波打ってる。
    前髪は6:4て右に流してる。

瞳 : 瑠璃色

好きな食べ物 ︰ 麻婆豆腐

悩み ︰ 稲荷崎3年にツボが浅いと言われたこと

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