第3話

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2020/11/28 15:49


日が暮れた頃車で送り迎えをしてくれるほっくんと制服に着替えて家を出た




松村 「 今日もいつもと一緒だよ 、あなた 」


あなた 「 分かってる 。行ってきます
! 」



ほっくんはいつも片手運転で


もう片方の手は私の手と繋がれたまま


降りる時は口付けを交わして



優奈 「 今日も彼氏に送ってもらったの ? 」



あなた 「 煩い 、優奈こそ 」




優奈は東京に越してきて初めて仲良くなった子


優奈の彼氏は一般人 、


ほっくんと付き合ってる事をばらさないで居てくれる唯一の友達



優奈 「 よくバレないね 、それで決まった ? 」



あなた 「 ううん ... どうしたらいいのかな 」



優奈が言ってる事は所謂心中



ほっくんが前言った言葉




松村 「 あなた 〜 、心中したいなあ 」



優奈も居たから焦ったけど 、ほっくんも酔ってたから気の所為だって思ってた



優奈 「 酔ってたから本心かは分からないけどね 」



あなた 「 そうだよね 、ふふ 」



優奈 「 今日の夜ご飯何食べる !? 」



あなた 「 え 〜 !! 天津飯 ! 」



優奈 「 うっわ 、私ギョーザ 」



あなた 「 え半分こしようよ 」



優奈 「 賛成 !! 」



あなた 「 よし今日も授業頑張ろう 」



優奈 「 課題やんの忘れてたんだけど ... 」



あなた 「 私したよ 、ほっくんが丸つけしてくれたし 」




美玲 「 ほっくん ? 北斗と一緒じゃん ! 」



優奈 「 何 ? あんたに用ないから 」



美玲さんは同じクラスの嫌味な子


ほっくんのファンだけど 、過激ファン


優奈も苦手みたいでいつも避けてる



あなた 「 バレたらどうすればいいの 」



優奈 「 その時はもう心中する ? 」



あなた 「 うーーん ... 優奈は悲しくない ? 」



優奈 「 優奈の彼氏もそんな感じの人だし 、いいんじゃない ? 」



たわいない話をして授業を受けて


夜22時過ぎ



優奈 「 松村くん車でしょ ? 一緒に待ってるよ 」



美玲 「 あなたちゃん ! 一緒に帰ろ ? いつも車じゃーん ... 」



あなた 「 ごめん 、迎えに来るから 」



腕に絡み付いてくる美玲さんを解いてほっくんに連絡する
北斗
北斗
着いたよ
ああ最悪 、丁度電柱の下に止まった黒いワゴン車



美玲 「 彼氏さん ... ? 見たい ! ♡ 」



優奈は顔引き攣って引いてるし 、



優奈 「 ねえ本当さっさと帰りなよ気持ち悪い 」



あなた 「 優奈 、ごめんよろしく 」



優奈 「 任せて 」



厄介な人を優奈に任せるのは日常茶飯事




松村 「 おかえり 、そんな急いでどうかした ? 」



あなた 「 ほっくんのファンが追いかけてくるの 、早く出して 」



松村 「 あ ... うん 」



あなた 「 ごめんね 」



いつもと変わらず握られた手と


ジリジリと聞こえる程キツい視線を絡める優奈を他所に帰る道



松村 「 あなた ? 無理してない ? 」



あなた 「 してない 、大丈夫だよ 」



松村 「 優奈ちゃんに謝ってて 」



あなた 「 うん ... わかった 」



優奈
優奈
あなた 、帰れた ?
優奈
優奈
私帰れたよ
あなた

うん 、優奈いつもごめんね 有難う!

優奈の優しさに浸った今日この頃


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