第55話

#52
262
2026/05/09 14:45 更新

『or』side

コメショウグン
コメショウグン
おらふくんおかえり〜っ!
ルザク
ルザク
おかえりー!見学どうだったー?
オラフ
オラフ
、うん、っ!すっごく楽しかった!!
アマグリ
アマグリ
それなら、良かった。


おんりー達以外にも暖かく迎えてくれる人達がいる。
そう思うだけで心が嬉しい気持ちでいっぱいになった。






さっきの冷たさはいつの間にか消えてたし、大丈夫か。

コメショウグン
コメショウグン
んでー、一緒に訓練やりたいって?
オラフ
オラフ
うん....、!迷惑じゃなければ!!
ルザク
ルザク
次の訓練、って確か.......、

その瞬間、ぴぴ、とすぐ近くで電子音が聞こえた。

オラフ
オラフ
.......、?
コメショウグン
コメショウグン
ぁ.....、っ

『本部騎士団員の皆様、続いての訓練は反射神経、および動体視力を鍛えるものです。それぞれ、定位置についてください。』

オラフ
オラフ
、っぇ、ど、どこから....、っ
アマグリ
アマグリ
ここからだよ、おらふくん。

横から穏やかなアルトボイスが聞こえた。
雨栗さんが自分の手首を指さしている。
オラフ
オラフ
.....、それ、何ですか...、?
ルザク
ルザク
騎士団専用の腕輪バングルだよー

なんていつも通りのふわふわボイスで話しながら、ルザクくんが僕の手を取った。


ルザク
ルザク
後で説明するね、!とりあえず一緒にやろうか
ルザク
ルザク
雨栗さん達、定位置行こう!
アマグリ
アマグリ
おっけー
コメショウグン
コメショウグン
よっしゃ、ルザピ超えてやるっ!!
オラフ
オラフ
ぇ、え、っい、今から何を.....、ッ

ルザクくんに置いてかれないように一生懸命走っていたら、いつの間にかだいぶ奥の方まで行っていた。

ルザク
ルザク
おらふくんも、やらせてあげて。

急に誰に話しかけたのかと思うと、腕輪から再び音が聞こえてきた。


『承知しました、おらふくん様、
ルザク様の隣の円へお入りください。』

さっきの男か女とも分からない不思議な声が僕の耳に入ってきた。

オラフ
オラフ
、っあ....、はい....、!!

ルザクくんの床には半径2mくらいの円が描かれており、すぐ隣にも僕の円が描かれた。

右の方を見ると、雨栗さんやこめしょー、も円の中に立っていた。他の騎士団の方も。



『おらふくん様にはルザク様が付けている物と同じ腕輪を付けさせていただきます。』


その声が聞こえたあと、
僕の右手首にかちゃ、と腕輪がかかった。







『それでは、反射神経、動体視力テストを行います。
円の中に様々な色の球が現れますので、
球を壊してください。』

『1つ、球を壊すごとに、100ポイント。
また、稀に壊すことが難しい球が現れることがあります。それを壊すことが出来ると、500ポイントです。』

『壊す方法は問いません。武器を使っても、
【魔法】を使っても構いません。
制限時間は5分。10秒後にスタートします。』


説明が終わった後、円の円周から上に透明なバリアなようなものが伸び、ドーム型になった。



ルザク
ルザク
じゃあ、おらふくん頑張ろうね、っ!

隣でルザクくんが励ましてくれた。
オラフ
オラフ
、うん、っ!!

『3.2.1.スタートです。』

ピピー、と高い電子音が耳を貫いた。
オラフ
オラフ
、ッは、っふ.....、疲れた.....、ッ
ルザク
ルザク
おつかれー、おらふくん!

ルザクくんが僕に飲み物を持ってきてくれた。
中身はおれんじジュースだった。

オラフ
オラフ
ありがとう.....、!凄いね、ルザクくん。
アマグリ
アマグリ
私たちはいつもやってるからねーっ
コメショウグン
コメショウグン
と、言ってもおらふくん俺とスコア同じくらいじゃなかった!?
ルザク
ルザク
というか、超えてたよねー


僕を含めた4人のポイントをまとめると、

ルザクくん 37000 ポイント
雨栗さん  35000 ポイント
僕     27000 ポイント
米将軍   25000ポイント

コメショウグン
コメショウグン
2000ポイントも違うじゃん......、
オラフ
オラフ
結構、500ポイントの球狙ってたから.......、!
アマグリ
アマグリ
......、それでも凄いよねー!
ルザク
ルザク
おらふくん、目がいいからね、動体視力とか良いでしょ。
オラフ
オラフ
そう....、かな....、?

前にも言われた、おらふくんは目がいいよ、って。
正直、自覚はないけど。
僕の良いところなのかもしれない。

オラフ
オラフ
ルザクくんも、雨栗さんも凄いよ!!
オラフ
オラフ
僕なんて全然.....、!!
ルザク
ルザク
んー、でもおんりーチャンとかもっと凄いよ、
ルザク
ルザク
おんりーチャンに聞いてみるー?

と、ルザクくんが意味ありげに右を向く。
その方向を見ると、ドズルさんとおんりーが話していた。
オラフ
オラフ
、うん、っ!おんりー達呼ぶ!!
オラフ
オラフ
おんりー、っっ!!!!

そう、名前を呼ぶと、ドズルさんが気づいてくれて、
おんりーも一緒に来てくれた。

オンリー
オンリー
......、どうしたの?おらふくん。

そう聞いたおんりーの頬が少し赤い気がした。
オラフ
オラフ
.....、?あ、えっと、さっきやった.....、

なんだっけ、確か、動体視力.......、

ルザク
ルザク
反射神経テスト、おんりーチャンどのくらいだったっけって思って!
オラフ
オラフ
そう、それ!!!
オンリー
オンリー
あ、それ?大分前にやったやつだけど確か.....、
オンリー
オンリー
44000くらいだったと思うよ。

さらりと言った。
オラフ
オラフ
ぇ、4、44000.....、??
オンリー
オンリー
うん、今やったらどうなるか分からないけど、結構得意だから。

ちら、とルザクくんの方を見ると、
ほら、凄いでしょ、と言わんばかりの顔だった。

ドズル
ドズル
おんりーも皆も凄いよね、僕あんまり得意じゃなくて.....、
オンリー
オンリー
ドズルさん、30000超えたことありましたよね?
ドズル
ドズル
えぇー、そうだったけ?
オラフ
オラフ
30000......、!!


やっぱ、凄いなぁ....、

オラフ
オラフ
僕、27000でした.....、
オンリー
オンリー
、!27000!?
オンリー
オンリー
十分すごいよ......、!
ドズル
ドズル
初めてでそれは凄いと思うよ、自信もっておらふくん。
オラフ
オラフ
、ッそう、ですか....、?
オラフ
オラフ
2人に褒められるなんて、嬉しいなぁ....、っ

つい、頬が緩んでしまう。

オンリー
オンリー
、ッッ.......、
ドズル
ドズル
じゃあ、そろそろ帰ろうか、おらふくん!
ドズル
ドズル
雨栗さん達も、今日はありがとう。
ルザク
ルザク
いえいえ、おらふくん、またねー!!
コメショウグン
コメショウグン
気が向いたらまた来てね!!
アマグリ
アマグリ
騎士団にも是非!!


そう行って、さんちゃんくのみんなと別れた。

何故か、雨栗さんが最後に言った『騎士団にも是非』、
と言う言葉がずっと頭に残った。


ドズル
ドズル
おらふくん、騎士団はどうだった?
帰り道。2人と横並びに歩きながら話す。
オラフ
オラフ
改めて、みんな凄いなぁ...、って思いました。
オラフ
オラフ
僕もあんな風になれるのかな......、っ

なんて、少し不安になった気持ちもある。

オンリー
オンリー
おらふくんは、おらふくんの好きなようになればいいんだよ。
オンリー
オンリー
それに、おらふくんはもう戦えるよ。

と、強い言葉が隣から帰ってきた。
オラフ
オラフ
......、うん、そうだね、!

その瞬間、自分の中の気持ちが固まった気がした。
オラフ
オラフ
あのさ.....、2人とも。

自然と、2人の歩くスピードが遅くなった。
僕が話しやすいようにしてくれたのかもしれない。

オラフ
オラフ
僕、騎士団入ってみたいな、っ.....、

どうしても、最後の方の声が小さくなってしまった。

オンリー
オンリー
、.......、
だって、騎士団に入る、ってことはもちろん
誰かのことを守るってことだから。

誰かの「命」を。
責任をもって、やり遂げなければいけない。

また、ッ、泉、みたいに、


ドズル
ドズル
いいんじゃない、おんりー、?

ドズルさんの声が僕の心を動かした。

オンリー
オンリー
、ドズルさんッ、!?
ドズル
ドズル
おんりーは反対?
オンリー
オンリー
.............、
オンリー
オンリー
そう、ですね.......、

おんりーの目がゆっくりとこちらを捉えた。
その目は迷っているようにも、覚悟を決めているようにも見えた。

オンリー
オンリー
正直言って、





















オンリー
オンリー
俺は、反対です。

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