『お、覚えてませんか?』
西畑「?すいません…誰ですか?」
『っ!…』
顔は絶対にお兄ちゃん…
なのに…なのに…
喋り方も雰囲気もまるで違う…
西畑 「あのぉ?」
『なんでっ』
西畑 「え?ちょっと!泣かないでください!」
『標準語…』
西畑 「?」
『なんなん…』
西畑 「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
「おいー!西畑!何泣かせてんだよw」
西畑 「えーー…とりあえず椅子座りましょ?」
『すいません…』
わからなかった…
なんで覚えてないの?
昨日は普通に話してたのに…
西畑 「?」
『昔の事覚えてませんか?』
西畑 「実は昔事故にあい記憶喪失?になってしまい…昔の事は全然覚えてなくて…」
西畑 「もしかして昔知り合いだったとか?」
『いえ…そうでしたか…』
覚えてないんだ…
2人で笑った事も…泣いた事も…全部…
「おーい西畑!行くぞ!」
西畑 「あ、はーい!」
『すいません…時間とってしまって』
西畑 「全然大丈夫です!では」
『…』
お兄ちゃんはもうあなたのお兄ちゃんじゃない
『どっちにしろほんまのお兄ちゃんじゃないっての』
あぁ…うちってお兄ちゃんの事好きやったんや…
いつも…うざいうざい言ってごめん…
態度冷たくしてごめん…
嫌な事何億回も言ってごめん…
ホンマにごめん…
もう届かへんのや…
お兄ちゃんは…
大好きやで…ホンマに…
何よりも大切やのに…
お兄ちゃんにとってあなたは…
「…っ!!あなた!!!」
『ごめんっ!』
「ど、どうした?!」
『え、』
さっきの変な黒いとこじゃなくて
いつも通りの部屋でベッド上…
と、いつも通りの大吾くん…
『…うちの名前って覚えてる?』
西畑 「は?西畑あなたに決まってるやんw」
『っありがとっ…(泣)』
ギュ
西畑 「え?!どうしたん?!急に!らしくないw」
『お兄ちゃんが…ヒックあなたの事も全部忘れてヒック…
ジャニーズ辞めて黒い所で働いてた…ヒック…(泣)』
西畑 「黒い所?w大丈夫やでー!」
って言って背中トントンしてくれて…
なんか、ほんまは優しいねんな…
西畑 「俺はジャニーズ辞めるつもりもないしあなたの事忘れるなんて絶対ないから!」
『ホンマやんな?』
西畑 「ほんまやでっ!」
『ありがとぅ…(泣)』
西畑 「もう泣くなってー!」
『お兄ちゃんがな、変な事言ってた』
西畑 「なんや変な事ってw」
『…関西弁でよかったぁ…(泣)』
西畑 「めっちゃ泣くやんwんでめっちゃくっつくやんw」
『お兄ちゃんはずっとあなたのお兄ちゃんやんな?』
西畑 「そうやでw」
『うわぁぁぁ…(泣)』
西畑 「泣き方がww」
『ありがとうぉ!ありがとうぉ〜』
西畑 「もうええてwいつまでギューしてんねん」
『ずっと!永遠に!』
西畑 「なんなん?!可愛い!」
おにい生きとってよかった…
『おにいおらんといきていけへん…』
西畑 「さっきからなんや?wホンマに可愛い♥」
その後もなんかよくわからんことずっと言っとった
ホンマに夢でよかった…
『パチ👀』
西畑 「おはよぉお」
『また寝てた?』
西畑 「また寝てたw俺にギュッてしながら寝てた♥」
『キモ』
西畑 「え…さっきまで好き好き言ってたやん!」
『忘れた!!!』
西畑 「嘘やろ?!」
『知らんやん!』
西畑 「えー…ホンマに言っててんで?」
心の中では感謝してるからさ!w
あなたにとってはお兄ちゃんは何よりも大切やで!
きゅうりの次に⸜❤︎⸝
もう結構前なんですけど
LIVE当たりましたか?
ちな自分はぜーんぶ落選しましたw
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!