コンコンッ
エイジ「ん、」
『あなた、入るよ?』
エイジ「ほい」
久しぶりにえいちゃんの部屋に入った気がする
デスクで編集してる彼
私はデスク横のベットに腰掛けた
エイジ「あなた、あなたには健康でいて欲しい」
雰囲気から別れを告げられるのかと思っていたので
思いがけない声が出た
エイジ「どっから声出してんの、笑」
やっと目が合った
なんとなく安心する
『いや、何言い出すのかと思ったから、笑』
エイジ「んー、まあ、煙草やめてほしいってこと」
『えいちゃんの言いたいことは分かるけど、それなら私も同じ気持ちってこと忘れないで欲しい』
エイジ「うん、分かってる」
少しだけ沈黙の時間がすぎる
エイジ「ね、あなた、」
少し上ずった声私の名前を呼び
私の隣へと移動してきた
エイジ「あなた〜」
そう言い腕を絡める彼。
突然の砂糖なエイジで驚いた
『は〜い、どしたの?』
エイジ「最近甘えてないなぁって。」
『誰かさんがパソコンの彼氏してたからね』
エイジ「なに〜?嫉妬?笑」
『嫉妬じゃだめなんですか〜』
エイジ「だめじゃないです〜」
彼の体温を久しぶりに感じた
「俺も寂しかったから、」
なんて消え入りそうな声で言うから
愛が抑えられないじゃん。
『えいちゃん、、』
『好きだよ…』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!