第38話

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2022/12/29 18:39
今日はいつもより早起きした。
制服のスカートをいつもより綺麗に巻いて、
いつもの薄化粧もはりきって濃くならないように丁寧に。
薄いピンク色のリップを塗って、横サイドの髪を左右対称に巻いて
一度鏡から離れて全体を見る。
うん、よし

はっとして時計を見る
あっというまに家を出るまで5分前になっていた
一応窓の外を覗く
うん、まだロンジュンは来てない
(なまえ)
あなた
はぁ、ちゃんと謝らなきゃ、
今日ロンジュンが二人で学校行こうって言ってくれたのは、多分仲直りするチャンスを設けてくれたから。
優しいロンジュンはきっと申し訳なさそうにしてくる。
ロンジュンは悪くないのに
はぁ、大丈夫
ちゃんと仲直りしよう


ピンポーーン
(なまえ)
あなた
あ、
mom
あなた~ロンジュン君~
(なまえ)
あなた
あ、はーい!
もう一度鏡の前にたって前髪を直してから玄関に向かった

玄関を出るとロンジュンが立っていた
久々に、こんな近くで真正面から見るロンジュン
少し気まずそうに笑った
mom
あんた背伸びたね~
renjun
renjun
おばさん久しぶりですね(^^)
mom
またご飯食べに来なー
いってらっしゃい!
(なまえ)
あなた
いってきまーす
玄関から出て、しばらく無言で歩いた。
どこを見ればいいのか分からなくて、とりあえず下を向いて歩く。

あぁ、早く言わなきゃ

「ごめん、この前はひどいこと言って」って

たったそれだけ

それだけなのに、、


言おうとすると心臓がストップをかける
ドキドキが止まらない
renjun
renjun
、、あなた、
わ、だめだめ先に言わせない!
(なまえ)
あなた
ストップ!ロンジュナ!私が先言う!!
ロンジュンの前でぶんぶんと手を振って止める
(なまえ)
あなた
この前はひどいこと言ってごめん!
(なまえ)
あなた
そ、その、、「大嫌い」って、あれ全然
本心じゃなくって!その、、だかr、、わっ?!
そう言いかけて、ロンジュンに抱き寄せられた。
通学路のど真ん中。
周りに誰もいないのはいいけど、、

抱き締められたまま、ロンジュンがあなたの頭を撫でる
renjun
renjun
チンッチャ、、嫌われたかと思った、、
(なまえ)
あなた
、ごめんね、ほんとに、怒りにまかせて
あんなこと、、
renjun
renjun
アニ、ケンチャナ
もう、大丈夫だから、
そう言うロンジュンの抱き締める腕の力が強くなる
胸が、ドキドキした
え、私いま
ロンジュンに抱き締められてる、?
でもそれよりも
ロンジュンの心臓の音が大きく伝わってくる

なんでこんなにドキドキしてるの、?
なんでこんなに、心臓の音が早いの、?

ロンジュンが、私にドキドキしてるの、?

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