第37話

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2022/12/19 16:03
自分の部屋に戻って鞄からスマホを取り出す。
と、ファサっとなにかが一緒に落ちた
メモ用紙?
拾い上げて開くと、不器用な文字か並んでいる
ロンジュンの字だ
胸がドクンと鳴る
renjun
renjun
『あなた大丈夫??
心配だから明日は一緒に学校行こうね
おやすみ!』
たった三文
たったその三文が嬉しい

学校を抜け出したことも
UFOキャッチャーで人形をとれたことも
後輩にヌナって呼ばれたことも
全部吹っ飛んじゃうくらい嬉しい
(なまえ)
あなた
も~~ッッ、//(悶)
jeno
jeno
、、はぁ、
あなたのカトクを開いたまま、かれこれ10分はたつ。
打ち込んだ一文
たったの一文を、送るかどうか迷っている

『今日マーク先輩と一緒にいたの?』
jeno
jeno
、、~っ~~あーもう!
「なんで知ってんの?」ってキモがられるかな?

でも、気になる
気になって仕方ない
今日だって、授業なんかひとつも頭に入ってこなかった
マーク先輩と今二人ってこと?って

ものすごく仲良くなっちゃったら?
マーク先輩があなたのことを気に入っちゃったらどうしよう、、
あなたがマーク先輩のことを好きになっちゃったら、?

ロンジュンだけじゃなくて、マーク先輩もライバルになるってこと?!
jeno
jeno
あ~~チンッチャ、、
今すぐ会いたい
多分会ったら、あなたの顔見たら
そんな心配吹き飛んじゃうんだろうなって

なんで、俺のものになってくれないんだろう

こんなに近くにいたのに
ずっと昔から
ずっとずっと好きなのになんで気づいてくれないんだろう
jeno
jeno
はぁ、
ジェノはため息をついてスマホの画面を閉じてベッドに倒れこんだ

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