第35話

私の常識はあなたの非常識
1,144
2020/06/24 12:37
1時間はすぐに過ぎ2限から座学が始まった。








昼休みになり
麗日 お茶子
あなたちゃーん、食堂に行こ〜。
芦戸 三奈
はやくはやく!
売り切れちゃうよ!
あなた
うん、今行くね。


何で




蛙吹 梅雨
あなたちゃんは何を食べるの?
あなた
うちはオムライスにしよっかな〜。
梅雨ちゃんは?
蛙吹 梅雨
じゃあ私もオムライスにしようかしらケロケロ。


何で



麗日 お茶子
あなたちゃんオムライス?
うち醤油ラーメンだよ。


何で普通に接してくれるの?













蛙吹 梅雨
あなたちゃん?
どうしたの?
あなた
えっなんでもないよ。
ちょっとぼーっとしてただけだから。



そう言ってオムライスをいそいそ口に運ぶ。



蛙吹 梅雨
ねぇあなたちゃん、もしあなたちゃんがさっきのこと気にしてるなら気にしなくていいんじゃないかしら?
あなた
へぇ?
蛙吹 梅雨
だって忍とヒーローは違うもの。
国が違えば法律も違うわ。
あなた
ありがとう、大丈夫だよ。
気にしてるっていうかうちはもう普通の生活には戻れないの、人をたくさん殺めてきた、そしてこれからもそう。
蛙吹&麗日&芦戸
……
あなた
もうね抵抗がほとんどないの、そういう神経が麻痺しちゃってるんだ。
そんなこと聞いてみんなが普通に接してくれるのに驚いてるだけだから大丈夫だよ。


笑いながらみんなに話す。


芦戸 三奈
あなたちゃん…
あなた
うちの予想ではみんながうちの事避けるかな〜って思ってたの。
まぁ避けるまでいかなくても少しは態度に出るかなって。
麗日 お茶子
そんな事ある訳ないやん、あなたちゃん。
さっき梅雨ちゃんが言ってたのとうちも同じ考えだよ。
あなた
えっ?


どうして?




絶対に嫌がられる、関わりたくないと思われる。





そう思っていたのに。
麗日 お茶子
だってそりゃーそうでしょ。
あなたちゃんの国からしたらうちらの法律がおかしいっておもってるやろ?
それと一緒やで。
芦戸 三奈
そうだよ、あなたちゃん。
最初は確かにびっくりしたけどよくよく考えてみれば梅雨ちゃんとお茶子ちゃんの言っている通りじゃん。
蛙吹 梅雨
だから私達あなたちゃんのこと避けたり、嫌がったりしないわケロケロ♪
クラスのみんなもそうだと思うわ。
あなた
ありがとう、みんなはすごいね。
麗日 お茶子
そんな事ないよ、8歳から忍をやってるあなたちゃんにはかなわないよ。
あなた
そう?
でもまだまだ強くならないとって毎日思うよ。
蛙吹 梅雨
あなたちゃんは十分強いと思うわ。
あなた
そんな事ないよ。
自分の持ってる能力を上手く使えてないな〜って思うことってない?
芦戸 三奈
わかる〜
もう少しこう出来たら!って思うことって結構あるよね!
麗日 お茶子
うちも、個性使い過ぎると酔っちゃうし…
あなた
そういう弱点を少しでも克服したいな〜って思うの。
蛙吹 梅雨
すごいわね、忍として任務をしっかりこなせてるのに更に強くなりたいって。
芦戸 三奈
ねぇ!
あっ、そろそろ時間ヤバくない。
麗日 お茶子
あっほんとだ!
次って着替えなくちゃだよね。
蛙吹 梅雨
早く行きましょう。



嗚呼、いい人達だな。









驚いても受け入れることができる。










〝あの事〟も話してしまおうかな。















でも、






もしかしたら









彼らは優しいから








同情をするかもしれない。


















はたまたま嫌悪するかもしれない。

プリ小説オーディオドラマ