第134話

勝己side
497
2021/03/24 11:00

なんでこんなことしてんだろ。

パスタを口に運びながらそんなことを考えた。


あなたを家に泊め、


あなたの服も一緒に買いに行き、


あなたと飯も一緒に食ってる。


オレがあいつにこんなことする必要はない。

ただの留学生でヒーロー志望じゃねぇ。

それにこいつは何か話してない事がある。



爆豪 勝己
なぁUSJの時 何で狐の面してたんだ?

踏み込んじゃ行けない領域かもしれない。

秘密があるのはわかってる。
忍だから。


だけど、少しくらい、ほんの少しでも…
あなた
狐のお面…ね。

食べる手を止めて少し考えて
あなた
特に理由はない…かな。

嘘だ。

普段ヒーロー基礎学はしてねぇのに何でUSJの時、ヴィランが来てからしたんだ?
爆豪 勝己
理由もないのに面なんて付けるか?
あなた
そうだよね。
あなた
不思議だよね。
フフッ って笑ってレモンティーを口に運ぶ。
あなた
うーん、暗部の名残かな。
あなた
暗部の任務の時はお面を付けてするから。

違う。

直感的にそう思った。

暗部の名残で面を付けてるんじゃなく別の何か理由があるはずだ。

秘密だってわかってるのに
爆豪 勝己
信用出来ねぇってか。
あなた
えっ?



知りてぇって思ってしまうオレがいる。

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