第165話

轟side 〈2〉
449
2021/05/03 19:00
轟 焦凍
どういう事だよ。
じゃあ今は…?
あなた
全員死んだ。

はたけ・・・から吐き捨てるように言われた言葉は重く、




だけど















どうでもいいような言い方で。





売られた?

売られたってどういう事だ?

はたけ・・・は忍をやってて留学生だ。

売られたって忍者学校アカデミーに売られたって事か?


あなた
まぁまぁうちの話はこの辺で。
次は焦凍の話。

疑問をぶつける前にそう言われてしまって



轟 焦凍
オレは個性婚で産まれた。
クソ親父の炎と母の氷でアイツがなれなかったNO.1になる為に。
あなた
うん。

はたけ・・・は優しく頷いてくれて
轟 焦凍
5歳の時から訓練を受けさせられた、もちろん強制だ。
母は止めたけどアイツは聞かず止める母に手をあげた。
轟 焦凍
ある日 母が電話してる時オレが顔を見せたらお湯をぶっかけられた。
すぐに母が冷やしてくれたけど母はオレに手をあげたことで病院に入れられた。
轟 焦凍
それが…。

それが


それが




轟 焦凍
1番辛かった。

静かに聞いてくれた。






あなた
…そっか、そうだったんだね。
あなた
辛かったね…なんて安い言葉は言われたくないよね。
うちもそんな中身のない言葉はヤダもん。
轟 焦凍
っ…!
あなた
ゆっくりでって言うと早く気づいて欲しいっていうのと矛盾するけど…。
う〜ん、自分のペースでなるべく早く受け入れて欲しいかな。

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