第67話

鋭児郎 木ノ葉隠れの里へ 〈8〉
781
2020/10/04 11:00
➠切島side


切島 鋭児郎
えっ、ごめん。
あなた
ぅん?気にしないで。
よくある事だから。

“よくある事”




あなたちゃんは普通に手をヒラヒラさせて言った。





あなた
うちはね、家族の顔も覚えてないの。
写真も…ない。
あなた
そうなったら他人と同然、だから気にしないで。
切島 鋭児郎
ぉう、わかった。
あなた
よしっお風呂沸いたら入っちゃってね。
切島 鋭児郎
いいのか?!
あなた
いいの、いいの、お客さんなんだし。
切島 鋭児郎
いや〜何から何まですまねぇ。
あなた
お風呂案内するね。 
着替えも持ってきちゃって。
切島 鋭児郎
おう。


お風呂は玄関から続いてる廊下を真っ直ぐ行った突き当たりのところ。



あなた
バスタオルでしょ、フェイスタオルでしょ、あっ、脱いだ服はここの洗濯機に入れちゃって。


バスタオルとフェイスタオルをオレの手の上にポンポンって置いてくる。



脱いだ服は洗濯機にいれる。



るっ?




洗濯機に!?
切島 鋭児郎
服はそのまんま持って帰るよ!
あなた
1人も2人も洗濯の量なんて変わらないから平気、平気。


そういう問題ではない。




あなたちゃんってそういう事 気にしないタイプっぽいもんな。



あなた
シャンプーとかは浴室にあってタオル足りなかったらこの棚に入ってるから出して使っちゃっていいから。
あなた
じゃあ。



そう言って あなたちゃんは脱衣室から出てった。





切島 鋭児郎
…とりあえず入りますか。

プリ小説オーディオドラマ