影「部活に参加させてください。
日向ともちゃんと協力します!」
そういう日向は先輩と、レシーブ練習。
俺が澤村先輩に言ったってどうすることも出来ないが
やってみるしかない…、
ガッ…
体育館の扉は顔だけ出せるような範囲だけ開いた。
そこから顔を出したのは勿論烏野バレー部の首相の澤村さん。
澤「…本音は?」
嘘を見抜くような目に、耐えられなかった…
言わなければよかった。
ただ、そう思ったのも遅かった。
俺は小さく吐き捨てるように
影「…試合で…今の日向と協力するくらい
なら、レシーブもトスもスパイクも全部
俺一人でやれればいいのにって思います」
日「何言ってんのオマエェ!?」
日向の声なんか無視して、澤村さんに言った。
澤「ふっ…あははッ…、
なんで本当に言っちゃうんだよ本音を!
けど、いいと思うよそういうの!」
本当のことを言っただけなのに、けたけたと笑った。
俺もそれと同時に首を傾げた。
澤「でもさ、
ボールを落としてはダメ、持ってもダメ、一人が続けて二度触ってもダメ、…ッて言う
バレーボールで、どうやって1人で戦うの?」
笑顔を絶やさかなった。
そう言ってピシャーンと扉を閉められた。
.
。
日「お前なんなんの?…、実はバカなの?… 」
影「うるせぇ…」
「…ふっ……1本取られちゃったね、澤村さんに()」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。