どうも!私、大根系女子
八尋寧々でーす!
今は、授業1限目が終わって
少しの時間の休み時間中〜
私は、いいポエムの言葉が
思い浮かんだので
それをノートにうつしとこうと思って
みんながトイレやら水飲みやら
行っている中、席を立たず、
ノートを開いてシャーペンをはしらせています。
先程思いついたポエムを書くと
私は首を傾げた。
うーん。いい案他にないかな〜……
私は、驚いて変な声を出してしまった。
振り向くと、
そこには幼なじみの赤根葵がいた。
相変わらずの可愛らしいハイトーンボイス……
恐るべきモテ女王。
私が無言で葵の方を向いているから
彼女の整った顔が近くに迫ってきた。
私は、慌ててポエムをうつした
ノートを机にしまった。
葵は、噂話をよく知っている。
私と葵はよくオカルト系の噂話で
盛り上がったりしている。
ちなみに、その中の1つが花子くんだ。
花子くんのトイレの近くかぁ……
女子でもハートを撃ち抜かれるレベルの
可愛らしいスマイル……
なんか、あざとい……
私は、葵が水をためてくる間に
葵の育てている花を見に行った。
青色の小さな花を咲かせていた。
なんか、葵みたいに可愛いなぁ
私はそう思いながら教室に戻った。
───放課後
私は1人で家に帰った。
キーンコーンカーンコーン
よし!ギリギリセーフ!
遅刻せずにすんだよーε-(´∀`;)ホッ
遅刻せずに教室に入れたぁ安心……w
あれ?葵がいない……いつも早いのに。
休みかな?いや、けどそれなら
私に連絡が来て先生に伝えて欲しいって
言われるはず。
あ、あれ!?教室の外を見て見たら、
葵が育てていた花の水やりを別の人がしてる……!
しかも、葵が座っていたはずの席の場所だけ
ポツリと空間が空いていた。
葵……?
動揺しながらも
葵茜こと茜くんに聞いてみた。
茜くんは、葵と家が隣で
幼稚園時代からの幼なじみで
葵のことが大好きなんだ。
いつもは真面目だけれど葵のこととなると
人が変わったようになるのだ。
茜くんなら、葵のこと何か知っているかも……
私は、しぶしぶ自分の席に座った。
葵……
学校中のモテ女王葵がいなくなったら
誰かしらまず混乱しているはずだし
みんな、葵の席であったはずの空いている
空間に違和感を感じていないっぽい。
おかしい。
……私は、嫌な予感が脳裏によぎった。
もしかして葵は……
そう思った瞬間いてもたっても
いられなくなって。
廃校に向かった。
廃校のトイレ花子くんのいるところに。
後ろから茜くんの声が聞こえてくる。
私はそのまんま前を向いて走る。
ガチャッ
私は、少し泣きながらも事情を説明した。
花子くんは、手に持っていた花札を置き
真剣に聞いてくれた。
そして、少し考えたかと思うと花子くんは
ケロッとした顔で
と言った。
私は、急いで廃校舎から出て教室に向かった。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。