第5話

5話,葵と岬階段
2,374
2019/11/23 17:26
どうも!私、大根系女子

八尋寧々でーす!
今は、授業1限目が終わって
少しの時間の休み時間中〜

私は、いいポエムの言葉が
思い浮かんだので
それをノートにうつしとこうと思って
みんながトイレやら水飲みやら
行っている中、席を立たず、
ノートを開いてシャーペンをはしらせています。

寧々
寧々
えーと。
先程思いついたポエムを書くと
私は首を傾げた。

うーん。いい案他にないかな〜……
葵
ねーねちゃんっ!
寧々
寧々
ひゃ!
私は、驚いて変な声を出してしまった。
振り向くと、
そこには幼なじみの赤根葵がいた。
相変わらずの可愛らしいハイトーンボイス……
恐るべきモテ女王。

私が無言で葵の方を向いているから
彼女の整った顔が近くに迫ってきた。
葵
もーどうしたの寧々ちゃんっ
寧々
寧々
いや、考え事してて……ってうわぁーーー!!!
私は、慌ててポエムをうつした
ノートを机にしまった。
葵
寧々
寧々
あはは〜💧
葵
あのね寧々ちゃんっ!
新しい七不思議の話、聞きたい?
寧々
寧々
うんっ!もちろん!!聞きたい✨
葵は、噂話をよく知っている。
私と葵はよくオカルト系の噂話で
盛り上がったりしている。

ちなみに、その中の1つが花子くんだ。
葵
あのね、廃校の3階の階段3段目を踏んじゃうと
狐様によってどこかに連れてかれちゃうんだって……
連れてかれた人の記憶をみんな忘れちゃうの
寧々
寧々
確か、あそこってよく化学室とかで使う辺り?
葵
そうだよっ、その噂の階段は屋上への階段なんだけど屋上の扉はしまっているから
めったに上がらないんだよ。
寧々
寧々
へー。
花子くんのトイレの近くかぁ……
寧々
寧々
なんか間違えて登っちゃいそうだよね
葵
うんうんっけど、
ちょっと登ってみたいんだよね。
寧々
寧々
そっかァー
葵
あ!朝、お花の水やり忘れてたから
やらなくちゃっ💦
寧々
寧々
葵ほんと花の水やり欠かさずやってるね〜
葵
咲いてくれたら嬉しいなぁ〜って思ってニコッ
寧々
寧々
か、可愛い……(ボソッ)
女子でもハートを撃ち抜かれるレベルの
可愛らしいスマイル……
なんか、あざとい……
私は、葵が水をためてくる間に
葵の育てている花を見に行った。
寧々
寧々
あ。咲いてる
青色の小さな花を咲かせていた。 
なんか、葵みたいに可愛いなぁ
私はそう思いながら教室に戻った。
───放課後
葵
寧々ちゃんっ一緒に帰ろう?
寧々
寧々
うん!
先生
先生
赤根〜先生と進路相談だぞッw
葵
あ、忘れてましたごめんなさいっ💦
葵
じゃあ、寧々ちゃんまた明日っ先帰ってて💦
寧々
寧々
OK!
私は1人で家に帰った。


キーンコーンカーンコーン
よし!ギリギリセーフ!
遅刻せずにすんだよーε-(´∀`;)ホッ
遅刻せずに教室に入れたぁ安心……w
あれ?葵がいない……いつも早いのに。

休みかな?いや、けどそれなら
私に連絡が来て先生に伝えて欲しいって
言われるはず。

あ、あれ!?教室の外を見て見たら、
葵が育てていた花の水やりを別の人がしてる……!

しかも、葵が座っていたはずの席の場所だけ
ポツリと空間が空いていた。
葵……?
寧々
寧々
あ、茜くん、葵、どうかしたの?
動揺しながらも
葵茜こと茜くんに聞いてみた。
茜くんは、葵と家が隣で
幼稚園時代からの幼なじみで
葵のことが大好きなんだ。
いつもは真面目だけれど葵のこととなると
人が変わったようになるのだ。

茜くんなら、葵のこと何か知っているかも……
茜
はい?葵って誰?どうしたの八尋さんっ
寧々
寧々
え……
茜
だから、僕はそんな人知らないって
寧々
寧々
え?あ、茜くん忘れ、ちゃったの?
あんなに大好きだったでしょ?
茜
えと、八尋さんのいっていることわかんないけど先生そろそろ
来るから席座ってもらえる?
号令は副生徒会長の僕の役目だから。
寧々
寧々
……うん
私は、しぶしぶ自分の席に座った。

葵……

学校中のモテ女王葵がいなくなったら
誰かしらまず混乱しているはずだし
みんな、葵の席であったはずの空いている
空間に違和感を感じていないっぽい。

おかしい。

……私は、嫌な予感が脳裏によぎった。


もしかして葵は……
そう思った瞬間いてもたっても
いられなくなって。

廃校に向かった。
廃校のトイレ花子くんのいるところに。
茜
八尋さん!?ちょ、どこに
後ろから茜くんの声が聞こえてくる。
私はそのまんま前を向いて走る。

ガチャッ

寧々
寧々
花子くん!!
花子くん
花子くん
何ー?八尋っ
寧々
寧々
葵が、葵がっ……!
私は、少し泣きながらも事情を説明した。

花子くんは、手に持っていた花札を置き
真剣に聞いてくれた。

そして、少し考えたかと思うと花子くんは
ケロッとした顔で
花子くん
花子くん
あー。七不思議の仕業だねー
と言った。
寧々
寧々
やっぱり岬階段の!?
花子くん
花子くん
知ってるなら話は早いねーっ
じゃあ、放課後、愛羅と少年と一緒に
乗り込むよっもちろん八尋もね
寧々
寧々
ありがとっ
花子くん
花子くん
まぁ助手の面倒みんのは俺の役目だし。
七不思議に暴れてもらうと大変だからねっ
寧々
寧々
あー!!やばい。先生教室にもういるかな!?
花子くん
花子くん
途中で抜けてきたの?w
寧々
寧々
始まる前に抜けてきちゃって……💦い、急げえええ!
私は、急いで廃校舎から出て教室に向かった。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
愛羅
愛羅
どうだったでしょうか〜?
この後葵ちゃんはどうなるかっ!!
展開が気になるぅ⤴︎ ⤴︎⤴︎

次回、岬階段ミサキと愛羅

お楽しみにっ✨
光
おーい!今日俺でなかったじゃねーか!
愛羅
愛羅
それ私に言わないでよw
光
次回は岬階段に乗り込むぞぉー!
あいら、がんばろーな!
愛羅
愛羅
うん!じゃあ
お疲れ様ー!
光
じゃあなー!

プリ小説オーディオドラマ