第6話

6話,岬階段ミサキと愛羅①
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2020/01/27 11:20
花子くん
花子くん
よーし!みんなあつまったねー!
寧々
寧々
葵。無事でいて
私は、葵が生存していることを心から願った。
光
先輩……
愛羅
愛羅
寧々ちゃんっきっと大丈夫だよっニコッ
寧々
寧々
うん
花子くん
花子くん
じゃー、せーの!
愛羅
愛羅
1!
廃校の階段(噂の階段)を1段ずつ4人で手をつなぎながら
上がっていく。
光
2!
寧々
寧々
3……!
一斉に4人は目を瞑った。





───パチッ

目を開くとそこには階段の端に
おカッパの不気味な人形がたくさん並べられ
た神社の砦のまえに来ていた。
寧々
寧々
ここが岬階段……?
花子くん
花子くん
そうだよっ、ここからはみんな気を引き締めて……!
愛羅
愛羅
うん
ピチャッ

足を動かすと
水溜まりを踏んだ時のように
水が飛び散った。

……なんで水があるの?
光
なぁ、花子、この水なんだ?
代わりに光くんが私の聞きたいことを
花子くんに聞いてくれた。
花子くん
花子くん
ここは生きている者と死んでいる者が
交わる場所だからねっ
愛羅
愛羅
この水って三途の川とかそう言う意味じゃないのかな?
花子くん
花子くん
まぁこの場所では死ぬことは無いけど
時間を進めることも出来ない。
そんな不思議なところなんだよ。
愛羅
愛羅
死岸みたいだね
花子くん
花子くん
あなたよく知ってるね!
愛羅
愛羅
私こういうところ来たことあるんだよね……
花子くん
花子くん
え?
光
え?
花子くんと光くんの声がシンクロする。

何か愛羅ちゃんは変なことをいったのかな?
私にはよく分からない。

そう思っていると

チリリリリリンチリリリリリン
寧々
寧々
……!?
階段の真ん中に堂々と置いてある黒電話から
音が鳴った。
私がしぶしぶ電話を取ると花子くんが
すかさず奪ってきた。
寧々
寧々
あっ
花子くん
花子くん
はいはーいっ
元気?
俺ななばーん!
……
…………

私ミサキ。
さっそくだけど私の腕を探してくださいな。
毎朝神社のほとりに手を合わせるの。
早くしてね、授業が始まるわよ

ブチッ
花子くん
花子くん
あーあっ切れちゃった〜
愛羅
愛羅
……なんかあったの?七不思議のみさきさんと
花子くん
花子くん
うーん。特にはないよっ
そうはぐらかして花子くんは答えた。

私たちはこの場所の探索をしていった。
光
なぁ花子っミサキとか言うやつが電話で
腕を探せとか言ってなかったか?
花子くん
花子くん
依代の場所と一緒に探せばいーよっ
寧々
寧々
依代って何?
花子くん
花子くん
それはねー、
七不思議には、生きていた時の思い出の品が
力の源となる。
貼られている御札を
かんなぎが剥がすことで
品が壊れ、力の源がなくなった七不思議は
弱体化するんだよっ
光
かんなぎってなんだ?
花子くん
花子くん
助手の愛羅とやしろのことだよっ
愛羅
愛羅
私と寧々ちゃんががその思い出の品ってやつを見つけて
壊せばいーのか
花子くん
花子くん
そーそっ
っ……!なんだこの気配は!
寧々
寧々
きゅ、急にどうしたの?
そう私たちは戸惑っていると
階段の端の方に置いてあった人形が
動き出した。

私と光くんは、足を捕まれ身動きが取れなくなった。
他のふたりは抜け出せたみたいだった。

数が多く張り付いてきて中々逃げることが出来ない……

人形達は、「時間だよっ」と口々に言っていた。
光
おい花子!
腕を持ってこいってミサキが言ってたのに
関係あんじゃねーのか!?
花子くん
花子くん
そうみたいだねっ
というか、俺は愛羅とやしろが
ここのどこかにある依代を
破壊してくれないと最大限の
力が出せない……
寧々
寧々
そ、そんな!
その時、私の首に大きな刃物の先が
向けられていた。

─────間に合わない……!

そうして私は目をつぶった。
がしゃーん!
パチッ
しぶしぶ目を開けると
小柄な愛羅ちゃんにお姫様抱っこされていた……

どうやらギリギリのところで助けてくれたらしい。

これこそまさに間一髪……
愛羅
愛羅
寧々ちゃん大丈夫!?
寧々
寧々
う、うんありがとうっ
というか、なんで女子にお姫様抱っこされてんの?私……しかも
下級生だよ??

イケメン女子というのはこういう人のことを言うのか……
私の方が後輩みたい。
光くんもいつの間にか人形から
逃げることが出来たっぽい。

光
先輩!俺の後ろへ!
寧々
寧々
う、うん💦
私は、後ろで光くんのシャツを掴んだ。
光
ッ……!?/////Σ(°꒫°๑=͟͟͞)➳♡ズキュン
……?
なんか光くんが顔を赤くしている……

どうかしたのかな?

と思っていたら

ハサミがまた私たちに襲いかかってきた!
愛羅
愛羅
えいっ!
バンッ!

愛羅ちゃんは、動く人形のうちの
動かなくなった1つの人形を手に取って
ハサミに投げて命中したっぽい

当たった場所がハサミの支点の部分
だったから呆気なくハサミは壊れて落ちた。

がしゃーん

……
寧々
寧々
す、凄いよあいらちゃん!✨
愛羅
愛羅
たまたまだよっw
花子くん
花子くん
よし、この間に体の一部をどんどん探していこう
光
了解!
花子くん
花子くん
みんなちらばって探した方が早いかなー?
寧々
寧々
じゃあ、各自で色んな体の一部を探して来て集まったりしよ?
愛羅
愛羅
賛成✨
──────愛羅視点


?分後
花子くん
花子くん
俺は祠に入れる中にこれも加えてほしーでーす!
祠に体の部分を入れていくのだ。

そんな中花子くんが掲げたのは……


胸パッドだった。
私は、ため息混じりに祠に入れることに
反対した。
花子くんの
変態さには本当に呆れる。
愛羅
愛羅
はい、花子くんの
今持っているもんは没収ねぇ〜
そうして私は、
胸パッドをひょいっと花子くんの手から
奪う。
おっきぃ……

私はなんとなく自分の胸を服の上から
触ってみる。

ち、小さい……
寧々
寧々
大丈夫だよ愛羅ちゃん、私の方がないから
そう言って寧々ちゃんはぐっとサインを
くれた。
あなた

け、けど寧々ちゃん私よりも……

寧々
寧々
けど学年的にしょうがないだけだと思う
あなた

慰めになってなくない?

花子くん
花子くん
愛羅は焦んなくていーのっ
あなた

やっぱりそれ慰めになってなくない……?

花子くん
花子くん
Www
ガタッ
光
よし花子!
全部祠に入れたぜ!
花子くん
花子くん
それじゃあつぎは、依代を探しに
上に……
ギギ



ギギギ


ギーガチャ
急に祠がしまり、上の方からギギと鈍い音が響いて聞こえてきた。

何かが開いた音だ。
バァーン!
花子くん
花子くん
……!?
光
な、なんだぁ!?
花子くん
花子くん
ゴク……行ってみよう
花子くんは唾を飲み込み
階段の上を指した。

緊迫した空気が漂う。

みんな警戒して階段を登っていく。
花子くん
花子くん
さっき開いたのはここかな?
私たちは中に入っていく。

なんと、そこには私たちが集めたパーツが
組み合わされた人形があった……!
光
あはは……酷い状態だな
愛羅
愛羅
やっぱりブラいらなかったんじゃ
花子くん
花子くん
えーいいんじゃぁん
愛羅
愛羅
えー?w
そんな少し和んだ空気の中背後から
足音が聞こえてきた。

コツコツコツ

だ、誰!?
着物の姿をしていて
整った顔立ちのおんなのひとだった。
その人は
ずんずんと私たちを無視して人形に近づいていく。
寧々
寧々
えっと、その……💦ごめんなさいその人形変じゃ……
なーに言ってるの。
こーんなにすてきな出来じゃない!✨
女の人は人形の頬に手をあてて
私たちの方向を向き
ニコッと嬉しそうに笑った。

少し拍子抜けだった。
恐ろしい姿の人形なのに何故かこの人
嬉しがっている……
✄------キリトリ------✄
愛羅
愛羅
それでは、①はここで終わりです!

どうでしたか?久しぶりの投稿ですね✨
投稿遅れて本当にすいません💦
作者結構この時期大変なんですけど
小説好きなんで暇つぶしに書いているぐらいでして、
すいません(´;ω;`)

それでは、ここは簡潔にいきましょう!

次会、岬階段ミサキと愛羅②

お楽しみに!

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