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2021/07/16

第11話

守り方の違い
ゾム視点

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これはゾムがグルッペンに治療される
少し前の話。

ゾム「なんやこれ」。
その日はなんとなくグルッペン達の
所にいく気が起きへんかったから
壁周りを走っとった。

そしたら何か変な機械音がして
気になってそっちを見た、
見たことないような歪な機械が
何十台も置かれとって好奇心に負けて
近づいていってもうた。

油断したと思った。

仮面を被ったピエロのような格好に
白衣を羽織った見知らぬ人間が
拳銃片手に立っとって、変声された
不快な音がしてそいつが誰かすぐにわかった

GM「いや〜この状態では始めまして
それにしても貴方は少し勘が良すぎる」。

GM「だから少しハンデをあげようと
思って」。

片手に握られた拳銃が唸り声をあげる。
片腹に暑い痛みを感じたときには
もう遅かった。

血が流れ出て緑色のパーカーは
またたく間に真っ赤になった。

俺が着ているものと同じものをそいつは
俺に向かって投げてきた、

GM「傷を隠すつもりなら着ておいたほうが
良いですよ」。

俺は投げられたそれを抱え
その場から立ち去る。

ドクドクと血が流れ
どれだけ止血しても血が止まらなかった。
包帯が残り少なくなってしまった為諦めた
そのまま元々着ていたパーカーを切り裂き
止血用の布として新しくもらった
パーカーの下に当てる。

生理的な涙が目からこぼれ落ちてくる
肩を震わせ俺はその場で
声を押し殺して泣いた。

それでも少しの間なら騙し通せる
だから大丈夫だと思った。

そういえばあのとき見た資料に
綴られていた文面を思い出し恐怖した。
どうにかしなければと思考を回すが
血が抜けているせいで脳が上手く回転しない
最終的に俺は考えることを辞めた。
 
だって一つ、絶対的に彼奴等を救って
やれる方法があったから。
彼奴等を守るには、これしかなかった。

「俺が彼奴等に恨まれて死ねばええんや
ソレデゼンブスクエルンヤカラ」。

自己犠牲なんてキレイなもんじゃない
俺は背負いたくないだけだから
彼奴等に背負わせて自分は
逃げてるだけなんだ。

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狼は谷底に身を投げる
赤い花畑が彼を包む
ドクダミの花が彼を見つめる