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2022/01/08

第113話

112 友達以上恋人未満
いつの間にか大所帯になっていて、ひたすらお好み焼きを焼き続ける。


…どんだけ食べるんだ、この人達。


美味しいと言って貰えて悪い気はしないが、韓国に来てまでお好み焼きを焼くとは思ってもなかった。
1時間もしない内に、全部食べてくれたメンバー達。
泊めてもらうかわりに、後片付けもと思い皿を洗っていると、
モモ
モモ
皿ぐらい自分らで洗うから。
ミナ
ミナ
…タバコ。
一本だけなら私の部屋で吸っていいよ。
けど、窓開けてな。
そう言われ、キッチンから追い出される。
他のメンバーも率先して片付けをしていて、少し申し訳なかったがお言葉に甘えてタバコを吸いに行く。


彼女の部屋に入り、少し窓を開ける。
タバコの電源を入れ、とりあえず秘書にメッセージを送った。
今、韓国に来てる。
申し訳ないんだけど、もう1日だけ
オフに出来ないかな?
すぐに既読になり、返信がくる。
秘書
もう1日と言わず、2日3日と
休んで頂いても構いません。
仕事の事は逐一報告するので
ご安心下さい。
その返信を見て、スマホをポケットに入れた。
ミナ
ミナ
タバコの匂いする…
部屋に入るなり、そう言って私の背中に抱きついてくる彼女。
消しますか?
ミナ
ミナ
大丈夫。
背中に軽すぎる重みを感じながら、いつもより吸い込む回数を減らす。
ミナ
ミナ
みんな美味しかったって言っとた。
良かったです。
作りがいがありました。
ミナ
ミナ
また、作って欲しいって。
あの量を思い出してゾッとする。
…当分の間は焼きたくありません。
背中越しに彼女が笑っているのが分かった。
サナ
サナ
みーたん、入ってもいい?
ノックと同時に聞こえるサナさんの声。
彼女は、サッと離れ座り直し返事をする。
ミナ
ミナ
どうしたん?
サナ
サナ
サナ、どうしても聞きたくて。
仲直り?して、付き合ったんやんな?
付き合った?
確かに、好きになったと伝えたが…


彼女は下を向いていて何も言わない。
サナ
サナ
ん?
付き合ったんちゃうの?
サナさんの視線は、彼女から私に向けられる。
…付き合ってないかも知れません。
サナ
サナ
えっ?
どういう事?
そういう話はしてません。
サナ
サナ
…えっ?
だから、そういう話は…
サナ
サナ
待って、待って!
葵ちゃんはみーたんの事
好きちゃうの?
いや、そうではなくて…
サナ
サナ
なんなん?
その友達以上恋人未満みたいなの。
何で、サナさんが不服そうなんだろう?
サナ
サナ
みーたん、ずっと信じて
待っとたのに。
何かその言い方、狡くないですか?
サナ
サナ
無意識で韓国に来るほど
みーたんの事好きなくせに
まだ待たすんや?
だから、言い方。


その後も散々挑発され、サナさんが部屋を出た後、変な空気に包まれる。
ミナ
ミナ
…さーたんが言った事
気にせんくていいからな。
気にしなくてもって…
顔を真っ赤にしながら言われても、説得力に欠ける。
ミナさんは、どっちがいいですか?
ミナ
ミナ
私は、葵が居ってくれるだけで
いいから…
…久々の子犬。
その目をされたら、私的に恋人未満で居るって選択が出来ないんですが?


とりあえず、友達以上恋人未満の関係でもいいと思っていたのに…
その選択肢は、木っ端微塵に砕け散った。