無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

493
2022/01/09

第114話

113 選定
軽く深呼吸をして、彼女と向き合う。
目を見れば、逸らされたので手で顔を挟み込みこちらを無理矢理向かせる。
本当に傍に居るだけで満足ですか?
ミナ
ミナ
えっ?
満足ならいいですが、
肩書きいらないですか?
ミナ
ミナ
肩書き?
告白なんてした事がない。
けど仕事柄、選定や任命はよくしている。
1人しかいないですけど…
ミナさんを彼女又は恋人として
選定したいです。
承諾して頂けますか?
ミナ
ミナ
それって付き合うって事?
はい。
承諾してもらえますか?
…あれ?
なぜ、泣く?
もっと、好条件じゃないとダメだったか…


彼女は大粒の涙を流し、私に思いっきり飛び込んできた。
ミナ
ミナ
なる、絶対なる。
ありがとうございます。
承諾してくれた事で、少し安心した。


安心したのに…
自分の中の何かがおかしい。
付き合うとなった瞬間、久々過ぎて忘れていた感情が蘇る。
勘違いと思いたいが、これは無理だ。
ミナさん。
名前を呼べば、少し離れて顔を見せてくれる。
合図出してもらっていいですか?
ミナ
ミナ
合図って何の…
言い掛けた言葉をやめて、数時間前の事を思い出したのだろう。
顔を真っ赤に染めて、俯いてしまった。


少し前の小悪魔はどこにいったのか?
まぁ、今の彼女も可愛いが…
って、相当彼女に嵌ってしまっている。
ダメですか?
少し寂しい感じを出せば、顔を上げてくれる。
ミナ
ミナ
ホンマにずるい…
彼女に顔を近付ければ、ギュッと瞑られる両目。
片目じゃないじゃんって思いながら唇に触れるギリギリで寸止めすれば、薄らと目が開いた。
ミナ…好きになってくれて、
好きにならせてくれて
ありがとうございます。
また、溢れ落ちる大粒の涙。
伝えてから唇を重ねようと思っていたのに、涙が気になり拭う事に必死になってしまう。
ミナ
ミナ
もぉ、ズル過ぎる。
こんなに好きにさせたんやから
責任取ってな!
責任って…
責任感はある方なので、取りますけど…


そう思っていると、唇を塞がれた。
彼女から、唇を塞がれるのはこれで3回目。
今までは決して出来なかったが、これからは…
彼女を受け止める様に、ゆっくり抱きしめる。
そうすれば、今までの寂しさを埋めるかのように何度も何度も唇を重ねられた。


いやしかし、こう何度も触れられていると、さっき思い出した感情がふつふつと湧き上がってくる。
少し目を開ければ余裕がないのかさっきより顔は赤く染まっていた。
それに、飛び込んできたままの体勢なのでずっと彼女が上にいる状態。
柔らかい感触がずっと降り注ぎ、これ以上は流石に…
…ミナさん。
…いや、ちょっと止めて下さい。


名前を呼んでも、唇を奪われ続ける。
彼女の肩を押せば、やっと止まってくれた。