綺麗にハモられ、歩みは止められる。
ジヒョさんは分かるが…
何でモモさんまで韓国語?
韓国語は理解出来ないが、雰囲気でなんとなく分かる。
…結構です。
帰らせて下さい。
サナさんが韓国語でジヒョさんに何か言っている。
数分後、ジヒョさんが満面の笑みで親指を立てた。
キャーキャー言いながら、部屋を出て行った3人。
…困ったな。
急な泊まりも迷惑だろうし、やっぱり最終便で帰ろう。
泣くって…
泣かれるのはもっと困る。
本当この人は…
見かけによらず頑固だし、目に涙溜めてるし…
ある意味、策士。
そう言って準備し出す彼女。
…出来れば帰りたかったな。
そう思いながら、彼女の後をついて部屋を出る。
廊下でジヒョさんに会い、一緒に行く事になった。
買い物に行く前に支社に寄った。
レンタカーを返す為、社用車のカギを取りに行く。
ジヒョさんが免許持ちだった為、レンタカーを運転してもらいその後をついて行く。
ショッピングモールに着き、とりあえず着替えや泊まりにいる必要最低限の物を購入した。
私の少し前を歩く彼女達は楽しそうにお菓子を見ている。
…こんな時間にお菓子は太る。
彼女はジヒョさんと2人で何がいいか相談していて、決まったら次々と食材をカゴに入れて行く。
食材を見た感じ、お好み焼きの材料か…
結構遅めの時間なのに、重ためのメニューだったので絹ごし豆腐を探すが、全く分からない。
彼女に聞けば、すぐに探してくれてカゴの中に入れられた。
一体、何人分のお好み焼きを焼く羽目になるのだろうと少し怖くなりながら、会計を済ませ彼女達の宿舎に戻った。
食材の下拵えをしている間、人がどんどん増えている事に気付く。
焼く頃には、今宿舎に居るメンバーが全員居て材料が多かった理由が分かった。