__ピーンポーン
時刻は朝の6時。
私の実家から国立多古場競技場までの距離は…
歩きで約4時間。
車だとしても…1時間30分は余裕で掛かる。
こんな大変な距離でも…
最初は歩きで行く気満々だったのだが,
マイク先生が車で送ってあげると言ったんだ。
…。
もちろん,(色々と)心配だし…
(色々と)怖いし…
なんか…(色々と)死にそうだし…
(※何としてでも事故と表したくない橘氏)←
まぁ凄く,パンナコッタの状態なんだが…
行くと言ってしまった限り…
…乗ると言ってしまった限り←
後戻りは出来ねぇ…(泣)
あなた「マ,マイク先生来たから私行ってくるわ」
後戻りが出来ない状態で…
母さんに告げた一言。
とても,朝とは思えないぎこちさがあったけど…
母さんは言ってくれた。
母「…何か合ってももう知らないわよ」
軽く解釈すれば…
【覚悟して行きなさい】
そんな事を言われた。
ここまで沢山の出来事に巻き込まれたのにも関わらず,行ってこいと許可を出してくれたのだ
許可を出してくれたが…
多分,内心は行って欲しくないと心配しているだろう。
だから私は…
母さんが安心出来る顔で言ったんだ。
あなた「ああ!!和真にもヨロシクな!!」
母「…ええ」
…。
よし,マイク先生も待ってる事だし…
マスク着けて,さっさといーっこうっと
そう思い準備すること30秒…____
__ガチャッ
あなた「グッドモーニングMr.マイクー!」
マ「Good morning!リスナーァ!朝から元気いっぱいだなァ!!」
あなた「そうですね!」
すいません…
ほぼ無理矢理テンションあげてる状態です←(おい)
てな事は置いておいてだな…
…。
準備は出来たぜ!!
国立多古場競技場…!!!
あなた「(行きたくねぇけど)行きましょうか!」
マ「Yeah!!Let’s Go!」
マイク先生の車は…
意外にも,少し値段が高そうな車で…
(色んな意味で)乗るのが怖かった。
だけど,
せっかくここまで迎えに来てくれたから…
震度5強の揺れを起こしながら車に乗った←
__ブーン
車に乗ること30分。
やっと中間地点にあるパーキングエリアに着いた
パーキングエリアなので私は…
行きたいという欲が無くても,トイレに行きたかった。
という事で,
マイク先生に向けて言ったんだ。
あなた「少し,お手洗いに行って来て良いですか?」
マ「ん?いいZe!!」
普通にOKしてくれたマイク先生。
だが,
後残り1時間の道のりが待っているので…
早々と足を動かした。
__…だと言うのに←
モブ子「お兄さぁ〜ん!お兄さんって雄英出てた人よね!?サインくれないかしら?」
モブ男「うおっ!?マジか!!俺も俺も!!」
こういう急いでる時に限って囲まれるのはどういう事でしょうか神様よ←
てかサインペンなんて持ってねぇーし!!
普通に急いでるしィィイィ!?!?
モブ子「…お,おーい?聞いてるー?サイン,サインよ!」
…。
ウン,断ろう←(確信)
あなた「す…すいません?僕急いでいるのでさような…__ra!?」
しっかり断って…
さっさとお手洗いに行こうとしたというのに…
腕引っ張られるなんて聞いてねーよ!?
久々に焦り始める橘氏。
しつけぇからぶっ飛ばそうともしたが…
相手も悪気ない様に見えた私。
だから私は…
__ゴン!!!
モブ男「いッッッテェェ!!!!何すんだオイ!!」
あなた「あ,すんません…ぶっ飛ばそうとしたんですが,流石に駄目だと思いまして…」
あなた「足踏み潰しました」←
モブ子「いやあんたの思考回路おかしすぎる」←
いやいやいや…
優しいほうだろ…(本気)
モブ男「…チッまぁいいよ…ゴメンな腕引っ張って…」
お,素直なモブさん…!!
謝れるなんて偉いっすね!!←(何様)
・・・。
と,いう事なんでー…
あなた「僕,急いでるんで!!」
モブ子「あら,またねー!!」
モブ男「またなー!これからも頑張れよー!!」
…。
すいません,もう二度と逢いたくありません(震)
そんな願いを込めながら…
_私はトイレへと足を動かした
__…一方その頃,マイク先生は…Noside
マ「…(橘遅くねぇか…?これでまた巻きこまれてたら鬼婆さんに怒られちゃうしなァ…いやでも,もうちょっと待ってみるかァ…!?いやいやでも!!)」
…。
橘さん…
早く戻って来て下さい←
⚠︎(マイクてんてーの危機デェス)⚠︎
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。