※この物語は,橘あなたが比喩桃歌を個性で完全復活させてから…すぐの【The.ビックリ番外編】である
グラ「もう体は大丈夫なのか」
比喩「はい!!めっちゃ元気でビックリです!!」
大声量でグラントリノに返事をするのは…
意識不明だった比喩桃歌。
さっきまで泣きながら私に抱きついていたが…
恐らく泣き疲れたのだろう,やっと離れてくれたのだ
看護師「どうしますか?比喩さん元気そうですし…集中治療室から一般病室に移動出来ますが…」
集中治療室にいた看護師が口を開く。
それに対して,比喩は目を輝かせながら答えた
そう…
比喩「緑谷くん達の病室に移動は可能でしょうか!?」
だろうな〜
もう比喩の思考なんとな〜く分かってきたよ…
…。
_とにかく攻めだろ?←(yes)
看護師「確か1つベッドが空いていたような…
確認,取ってきますね」
比喩「パァァ!!ありがとうございます!」
うん,確か空いてた←
きれぇぇぇに1個空いてたから多分……
看護師「空いてるとの確認が取れましたので,移動の準備をお願い致します!」
やっぱりかよ…。
クソっ,マジで運の良い奴だなお前…!!
そう感じていたら…
グラントリノが比喩に言う。
グラ「怪我人共に小娘が目を覚ましたこと言ってないんだが…」
比喩「良いですよー!ビックリしちゃうと思いますが…」
いやいや…
あなた「良くないですよ…マニュアルさんと面構署長もまだいるんですから…」
グラ「あ,その2人なら用が出来て帰ったぞ」←
あなた「あ,そうなんですね…!?」
用が出来んのも無理がねぇが…
…。
あれ?私の実力…の話はどこに?←
いつの間にか忘れられている感を覚えた橘。
比喩「それにしても,本当に有難うね橘さん〜!」
おお…。
改めて例言われると恥ずかしいな…!
と言う気持ちは表さず…
あなた「次(攻めて)怪我したらもう治さねぇ…勝手にしとけ」
グラントリノには性別がバレており…
口調も既に把握済みなのでグラントリノの前だがいつもの口調に戻る。
比喩は一瞬ビックリした表情になったが…
理解力が早いのか,スグに戻った。
比喩「了解よ〜!!(攻めて)怪我しないように善処する!!」
ごめんなんかカッコの中見えるんだが気のせいか?←
ウンウン,キノセイヨ!と幻聴が聴こえた後…
__ガラガラッ
看護師「こちらの準備完了です!比喩さんはもう移動しても大丈夫ですか?」
比喩「はい!大丈夫です!!」
…。
あ〜あ…。
マスクの中で小さいため息を付く。
…ん?なんでこんなに呆れているのかって…?
ごめんな…呆れてるんじゃないんだ。
_緑谷達がビックリして倒れないか心配なんだ←
だって,こいつこんなに元気だもん…。
意識不明だった人とは思えない状態だもん(泣)
グラ「俺はもう行く,後は任せたぞ小娘」←
あなた「行っちゃうんすね!?お疲れ様でしたグラントリノ!?」←
私の言葉を最後に…
グラントリノは風のように去ってしまった。
比喩「う〜ん…」
グラントリノが去ったと共に…
何か面白くなさそうな顔をする比喩。
私は…嫌〜な予感を察知し…←
あなた「…どうした?」
聞いてみた。
そしたら案の定…!!
比喩「普通のビックリじゃつまんないから…______。」
…さぁ…
_未来が不安だ←
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緑谷side
__コンコン
疲れ果てている僕達の病室に…
静かなknock音が鳴り響く。
?「失礼します」
聞き覚えのある声で病室に入って来たのは…
緑谷「!!橘くん…!!」
さっき1人出て行った橘くんだった。
…。
ん…?
僕…いや,
僕“達”は早速不思議思った。
轟「?なんだその段ボール箱…でけぇな」
そう。
橘くんが車体で持ち運んで来たのは…
【大きな段ボール箱】
人が入れそうなくらい大きな段ボール箱だった。
その大きさに僕達は少し警戒する。
あなた「お届け物です。僕からのちょっとしたプレゼント。」
プ…プレゼントにしては…デカい気もするけど…
プレゼントだったら!
緑谷「ありがとう!何が入ってるか楽しみだな〜!」ニカッ
飯田「みっ,緑谷くん!?」
せっかく橘くんがプレゼントと言ってくれてるんだ…。
橘くんが,妙な物入れたりなんか絶対…とは言いきれないけど…。
_僕は信じたい
入れてなんか居ないと…。
僕はボロボロの体で段ボール箱の前に立ち…
意を決して…
開けよう…___とした…。
__ドュン!!!
僕が段ボール箱に手を掛けようとしたら…
段ボール箱が自動で開いたんだ。
勿論,凄くビックリした。
でも…もっとビックリしたのは…!?
「「「…!!比喩!?/さん!?/くん!?」」」
比喩「ヤッホー!元気いっぱいの比喩デース!」
段ボール箱の中から比喩さんが出てきた事だった。
僕はビックリしすぎて…
_し…尻もちをついてしまった。
比喩「み,緑谷くん!?大丈夫!?」
な…。
緑谷「ひ…比喩さん…だよ…ね?」
僕が恐る恐る聞けば…
本当に,元気いっぱいの声で…
比喩「もっちろん!!正真正銘の比喩桃歌です!」
…!!!
緑谷「良かった…本当に…ッ!!!」
生きてて…良かった…!!
A組の…仲間が死ななくて…良かったぁ…!!
比喩「ちょっ,なに涙目になってんのよ」
あなた「…おめぇがこんなん考えるからだろ」
…。
緑谷「え?」
…い…今の口調…。
轟「?どうした緑谷」
飯田「こ,腰でも抜けたのかい…!?」
…橘くん…から聴こえた。
全く違う,別人のような【口調】
でも…
あなた「ど…どうしたの緑谷くん!?ビ…ビックリし過ぎちゃったかな?」
…気のせい…なのかな?
確かに…橘くんから聴こえた…筈なんだけど…
あなた「比喩さんがこんなの考えるからですよ!」
比喩「そんな責めなくたっていいじゃん!」
…。
きっと気のせいか…!橘くんはあんな口調じゃないし…。
比喩「とりあえず!今日1日一応緑谷くん達と入院だから!ヨロシクね〜!」
あなた「じゃあ僕は帰ります〜」
…あ。
緑谷「た,橘くん!!」
彼が帰ると言った瞬間…無意識に口を開いていた。
僕自身もなんで開いたのか分からない。
だけど…
緑谷「連絡先…!交換出来るかな?」
少しは分かる。
きっと僕は橘くんのことをもっと“知りたい”んだって
僕達とこんなにも関わりがあるというのに…
僕達は,橘くんのことを全く知らない。
なんで“マスク”してるのか。
なんで今日,僕達の見舞いに来たのか…。
そして…
【どうしてグラントリノと比喩さんと仲がいいのか】
知れる所からでいい。
徐々に,徐々に…橘くんのことを知っていきたいんだ。
あなた「い,良いですよ!で…でも僕未読無視常習犯ですから…返事しないかもしれませんが!」
比喩「あ!だったら私もいい〜?」
比喩さんがこう言った直後…
僕はまた疑問を抱く。
橘くんと比喩さんは…
あんなに仲が良いのにも関わらず…
_何故,連絡先を交換してなかったのだろうか
気になってしまったけど…
この考えは心の奥にへと閉まって置いた。
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No-side
橘あなたは今…
夕方の街を猛スピードで走っている。
息を切らしながらも…
必死に必死に家に走り続けた。
何故,こんなにも走っているのか…
息を切らしながらも走り続けているのか…
今,彼女は心で答える。
あなた「(今日…!!和真が借りた本の返却期限最終日だぁぁぁあ!!!!!)」←
返却期限のことを思う橘あなた。
自分を犠牲にしながらも…
しっかり期限を守ろうとするのは意外でした←
あなた「(何が意外じゃ阿呆)」←
聞こえてしまっていたようです。
これまた意外です…←
夕日がクルクルと回る中…
綺麗な汗を流しながら走る橘あなたは…
__本当に,意外でした←
あなた「おい」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!