木椰区ショッピングモール事件から1夜明けた頃,
私は…
久しぶりに憎い…
憎すぎると感じた人物を天敵とし…
昨日の夜から翌日の朝にかけて…
【計画を立てていた】
あの天敵は…
いつ,どこで,どのタイミングで現れるかは予測不能
だからこそ…
“警戒心”を極めなくてはならない。
…。フッ,諸君ら甘ぇな…←
実はだな…!!
“ただの計画では無い”
逢わないように,どうすべきか…
もし逢ってしまったら…どのような攻撃をすれば去ってくれるのか…
紙を何枚も使い,勉強とは比べ物にならない程机と向き合った。
それもそのはず…
“人が目の前から居なくなるのを避けたいだけだ”
周りが死んで欲しくないと言う感情があるからこそ,このような努力をしているんだ。
たとえ私が成り行き転生者だとしても…
強個性を持った限り…
【周りを自分の手で守らなくてはならない】
そう…
あなた「陰キャ生活を実現させながらだかな!!」←
私を狙う奴が居るっつうことはさ…
いずれ闘うことになんだろ!?
闘っている隙に…ヒーロー達が来て…
罰として,【ヒーロー科編入】とか雄英側はやりかねねぇぞ……。
そう言う事も含めつつな…!
…The.警戒心丸出し&陰キャ生活プランを計画してた訳っすよ
おかげで糞眠ぃけど…
命と睡眠どっちが大事って言われたら…
断然【命】を取った私だから…
まぁ後悔はしてねぇ…(笑)
__コンコン
さっき完成した計画書を見ていると…
珍しく,knock音が聞こえた。
和真はknock音など一切せず…
するとしたら…
母「入るわよ」
母さんしか居なかった。
knock音をする時はたいてい何かある時で…
私は母さんの話を聞くことにした。
あなた「どうしたー?」
聞いた今気づいた。
隠れていた母さんの右手には…
家の固定電話が…。
…。
あー誰だろー…←
そんな嫌な予感を察知しつつ…
無言で差し出してくる固定電話を受け取り…
ミュートをオフにした。
あなた「はい,ただいま代わりました。」
数秒後…
聴こえてきた声は…
マ《Good morning!!男子リスナーぁ!!》
マイク先生の鼓膜破壊凶器の声だった←
電話越しであの声はマジで痛いっす…。
あなた「…おはようございます…朝から元気ですね。で,どうしましたか?」
用件を聞いて…
早く布団に潜りたい!!!
そう思っていた頭は…
_大声量と共に塵となった。
マ《明日からの1週間!!ヒーロー科全員が…!!
【個性強化林間合宿】に行くんだけどな…!
・
・
男子リスナーも参加だze!!!》
[嫌な予感・あ た り]←
いやてかなんですか…?
私,普通科です。
極普通の普通科です←(圧)
凄く心が荒れる中…
私の口は冷静に訴える。
あなた「…は?ちょっ,なんでですか…?僕普通科なんですけど…普通科です。understand?」←
冷静とはいえ…
頭は驚きが隠せない状況になっていた。
だから,いつもより口調が強かったのかもしれない。
私の訴えるような口調を聴いたマイク先生は…
_少し黙った後,言ったんだ。
マ《…その事についてだな,聞きたいことがある。電話終わったら,雄英来れるかァ男子リスナー》
予定ありますって言ったら怒るかな?←
ねぇけど嘘ついた時点で面倒くさくなるからな…
真剣に考え過ぎていたのかもしれない。
電話越しの先生は…
しっかりと“言い切った”
マ《…無言って言うことは,行くって受け止めるからなァ,なるべく早くこいyo!see you!》
あなた「はっ,ちょっと!!」
__ブチッ
一方的に電話を切った
ということは…
【私に拒否権は存在しないということ】
行かなければ,その分無理矢理ヒーロー科編入の方向に行くかもしれない。
行ったら行ったで…
教師陣の痛い質問をされるに違いないだろう。
…。
こりゃあ……__
あなた「(…参った)」
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マイクside
__ブチッ
橘の返事は聞かず…俺は電話を切った。
ミッド「…!どうだったのよ…!?ひざし!」
そう…。
俺が橘宅に電話していた場所は…
雄英の【職員室】
職員室にはだなァ…
電話の様子を伺ってる奴らが何人も居て,
【ミッドナイト】
【セメントス】
【エクトプラズム】
そして…___
オール「橘少年は不思議な子だ…。」
たまたま居合わせた【オールマイト】
この4人は,橘について興味津々だった。
本当だったら
イレイザーも橘のことは少々気になってはいたがァ…
“心操”の相手をしてて今日は職員室には居ねぇ
とは言っても…
俺達が勝手に橘宅に電話したんだけどなァ←
資料をまとめながらそう感じていると…
保健室から戻って来た婆さんが,口を開いたんだ
リカ「私はあの子,悪い子では無いと思ったんだけどねぇ…」
気まずい空気をガラッと変えるかのように言った一言
職員室にいた誰もが疑問を抱いた
エク「何デソウ思ッタンダ?」
エクトプラズムがそう聞けば…
茶を入れながら質問に答える婆さん。
リカ「確かにねぇ,あの子の謎は多いままだけど…A組演習試験のモニター映像を見る真剣な眼差しは…
・
・
敵には出来ないよ」
「まるでヒーローのような眼差しだった」と付け足す婆さん。
…。
もし俺達が深く考え過ぎているだけだとしたら…
橘自身の謎を早急に解かなければならねぇ
敵かどうかを早く解明しなければだなァ…
そう思った…
_次の瞬間
__purururururu
俺の机にある固定電話が鳴った。
…男子リスナーかァ?
不思議に思いながら電話を取ると…
あなた《マイク先生!!》
案の定,橘だった。
…。
もしかして,来れねぇとか…?
マ「どーしたァ男子リsu……」
次聴く言葉に…
俺は思考停止する羽目になる。
あなた《…“すまねぇ”,今日行けません!!》
《それじゃあ》と付け足し…
一方的に電話を切った男子リスナー。
そう,それよりも驚いた一言…。
いつも敬語な橘が…
【すまねぇ】と言った部分
もしかして男子リスナー…
__意外と不器用だったりしてなァ…ニヤ
Noside
_…一方その時
橘は…
マイク先生に再び電話を掛けた…
ちゃんとした理由が存在している。
…それは…___
あなた「…向かう途中で会うとは…
僕はつくづく恵まれねぇな…」
“極普通の通学路”
彼女は再び…
?「さぁ,1日明けたところで腕試しといこう…
【橘あなた】」
憎い人物と遭遇していた。
第2ラウンドの会場は…
_近くの公園
遊んで居た子供達は…
本屋の時同様…横たわっている。
あなた「(…こんな公共の場で闘えば…報道陣も黙っちゃいねぇだろう…。だったら…)」
橘は決めた。
そう…______
_まずは逃げるのが優先だと
逃げたら…
謎の人物は満足いかない顔で…
【また塵のように消えた】
橘は一旦,息を整え…
またも再び,マイク先生に電話した。
あなた「マイク先生,林間合宿の件ですが…気になりますので行くことにします」
マ《…!!Really!?分かったze!!用意しとけよ!》
__ブチッ
電話をスグ切った橘は…
マスクの下で…
__口元を上げた
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。