時が流れること,はや2週間。
私は今日…
【MY 実家!!】に戻って来ている!!!
戻って来たと同時に思った。
恐らく,明日くらいになったらA組とB組の奴らは仮免取得の為に…
試験しに行くんだっけ。と
…。
んまぁ,こんな事気にしたって
私はなんにも関係ねぇし…
ただ普通科らしく…
普通に心の中で応援してるだけ。
__と…
あなた「思ってたんだけども?」←
ハイ,
このくだりで大抵のお方は察しがつくでしょう…
私は今度こそ静かな陰キャになるんだ…!!
そう誓った私なんだが…
_数十分前の出来事_
マ《あー,こんな夜遅くにごめんな男子リスナー》
夜遅くといっても…
まだ深夜に突入していない夕方の頃。
実家の固定電話が鳴り…
母さんが電話を取ったと思えば…
その電話は私にバトンタッチされた。
電話越しの人はマイク先生で…
何で私が実家に居るのを知っているかというと
直接外出届を出したからである←(白目)
母さんから電話を渡された時…
嫌な予感しかしなかった。
色々隠していることがバレたか?とか…
夜に呼び出し食らうのか?とか…
ここ最近色々巻き込まれ過ぎて頭がグルングルンに回った。
でもよくよく考えた結果
辿り着いた答えがあったんだ。
そう…
あなた「(…明日ヒーロー科の仮免取得試験日じゃね?)」
それを考えた直後…
私は思った。
絶 対 こ れ だ と ←
そんな確信を抱きながら…
電話を掛けて来たマイク先生に聞く。
あなた「どうしましたか?」
冷静さを忘れずにマイク先生に聞けば…
…。
案の定…
マ《明日なァ!ヒーロー科の仮免取得試験日なんだァ!良ければリスナーも来て見学して行かねぇか?》
鼓膜破れるんじゃないかくれぇの大声で…
マイク先生は私に言って来た。
その大声はなんと…
母「…何言ってるんですか?前,家庭訪問の時言いましたよね私。あなたをそちらの都合で巻き込むなと」
母さんにまで聞こえてたぜ〜
顔がマジで怖い怖い…まさに鬼(婆)←
呑気過ぎる事を思っていると…
私の母さんに向けて,マイク先生が口を開く。
マ《…仮免取得試験会場は国立多古場競技場です。》
おお…
鬼婆に歯向かっただと…!?!?
…やるなぁマイク先生←(感心)
そう感じていると…
【突然】
__ドン!!!!
母さんが愛想クソ悪くしながら家の大事な大事な壁を殴ったのだ。
殴った威力は化け物並で…
あなた「か,母さん…壁,穴空いちゃったけど…」
生憎だが…今,和真は寝ている。
だけど,凄まじい音で起きたかもしれねぇ。
この恐ろしい音で…
母さんが今,どれだけ怒っているのかが分かる
そんな怒モードの母さんが…
マイク先生並の大声で叫んだ。
母「嫌なもんは嫌なんです。なぁにもうあなたが行く前提なんですか…?」
ま…
まずいまずいまずい…
危機をすぐさま察知した私。
なので家庭訪問時同様,母さんに言葉を投げる
あなた「母さん,近所迷惑だから静かにして」
こう言ったが…
母さんは私の冷静さにもっとイラつき…
母「…じゃああんたは,また巻きこまれて怪我負って,入院するわけ…?」
マ《あ,あの落ち着いてくだ……____》
止めようとしてくれたマイク先生の声を遮り…
母さんは…
__ガシッッ!!
私の両肩を強く掴みながら叫んだんだ
母「怪我を負うだけじゃないの!!!
一般人でも最悪死ぬかもしれないのよ…!?
【“あの人達みたいに”!!】」
…。
“あの人達”って,誰の事?って聞いたら…
めんどくさい事になりそうだなぁ…
聞きたい…気になるけど…
“今は良いや”
つーか早く…
このうるせぇ時間を終わらせてぇから…
・・・。
…しゃーねぇか…
見学くれぇだったら,期末の演習試験の時もしたし…
あなた「僕,見学くらいだったら大丈夫ですよ!」
母「んな…!!あなた!!やめときなさい!!」
ごめん,母さん…
私 も 凄 く や め と き た い ん だ け ど ←
久しぶりに早く家の飯食いてぇから早く終わらせんぞ…!!オラオラ!!
そう思っていると…
タイミング良くマイク先生が私達2人に言う。
マ《じゃあ決まりだなァ!!今日中に寮,帰ってくるか?》
あなた「あ,いえ,今日は1日泊まります。着替えも持って来ているので」
淡々と言うと…
マイク先生は少し考えて答えを口にした。
マ《おし!!だったら明日,先生がリスナーの家に行って試験場まで送ってあげるぜ!!》
あなた「おお…!!それはありが…__ん?」
…。
待て,“送る”…?
あなた「え,車ですか?」
マ《んー?YES!それ以外何かあっかー?》
・・・。
あなた「事故んないで下さいね」←
マ《…え,先生運転下手だと思ってる?》
あなた「YES」(即答)
「安全運転でお願いしますね」と付け足し…
私は直ぐに電話を切った。
直ぐに電話を切った理由は…
たった一つ。
母「イライライライライライラ」(激怒)
母さんがめっちゃ怖かったからである。
…。
でもまぁ大丈夫っしょ…
“明日限り”だし!!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。