＿通形side＿


ふむふむ…


通形｢なるほど何だよね！！環が説明したのがあの状況って訳か！！｣

寮の見回りに出掛けた環と波動さんの帰りが遅いということを先生から相談を受け…

俺は急いで外へ出たんだけど…

このありさまだ。
環と波動さんが帰って来れない理由が分かった。

俺達ビック3の視線映るのは…

俺が1度，話したことがある，
【橘あなた】くん。

そして…
ニュースで良く見掛けるようになった…

敵（ヴィラン）の一味が向こうに居合わせていたのだ


ここからは敵が橘くんを押し倒してるくらいしか情報は分からない。

それと比べて…
声は全くといって良いほど聞こえない。

声が聞こえなかったら…

今，どのような話をしているのかが分からないから…

尚更危ない。

…。


通形｢ここはやっぱりプロ達に任せた方が良いんだよね！！俺行ってくるよ！｣

人質がいる限り…
個性で飛び出す訳にはいかない。

だからこその提案だったんだけど…
“環は言った”

天喰｢いや…ミリオの考えも良いと思うんだけど…
“僕達でどうにか出来ないかな？”｣

波動｢ちょっ，環！？｣

…！
環がそんな事言うのは珍しいんだよね！！

と，言うことはだ！！


通形｢何か策があるんだな！！環！！｣

そう言えば…


＿環はゆっくりと頷く。



波動｢ねぇねぇ！私達でどうにかって難しくない！？考え直そうよ環！！ほら！通形も何か言ってよ！｣

通形｢まぁまぁ波動さん！聞いてみようよ！｣

ムスーっとしながら波動さんは俺達を見つめるが…
次第に顔が戻っていったので，

環はそれを見計らい，口を開く。


天喰｢人質がいる限り…あまり下手な行動は出来ないから…俺達3人のうち，誰か1人が行くべきだと思うんだ。｣

通形｢なるほど何だよね！じゃあ誰が行くか！｣

波動｢えぇ！？本当に行くの！？｣

環の提案は最もだと思うんだよね！！
て，ことで！！


通形｢俺が行くよ！！波動さん達は危険だからここで待ってて何だよね！！｣

波動｢えっ，じゃあ今のうちにプロヒーローの所行ってくるよ私！！｣

天喰｢波動さん，先走り過ぎは良くないかも…ここはミリオの言う通りにしよう。｣

波動｢ﾑｰ…｣

…そ，そんなしゅんってなんないで波動さん！！
大丈夫！！


通形｢すぐ助けて帰ってくるから！！｣

波動さん達にそう言い…



＿個性（透過）を発動させた

恐る恐る…
橘くんの元へ近づく俺。

近づくと共に，聞こえてくる…


【聞きたくない，悲痛の叫び】



？｢裏切られたんだ…！！！｣

…？
話の内容が全く掴めない。

でも…何で，
敵が泣いているんだろうか…？

もしかして橘くんが泣かせたとか…？←

いや…
橘くんは多分そんな事はしないんだよね！！

そう思いながら，
近くまで移動した木の影に隠れ耳をすませる。

そこから聞こえた会話は…


＿言葉が詰まるほど恐ろしかった

？｢それなのにお前は…俺を“頼れる存在”だと言うのか…！？｣

あなた｢…｣

敵は橘くんに向かって怒りの叫びをぶつけ…
その怒りに対して，橘くんは無言でいる。

…本当にどうなってるんだ…？

そう思った…


＿…次の瞬間



？｢俺はお前が羨ましい…！！！周りに恵まれて，個性に恵まれて…幸せな人生を充実してる！！俺とは真逆過ぎる存在だ…ｯ！！！｣

？｢幸せな気持ち…幸せな時間…幸せな空気…！！どうなんだよ…どう…ｯ何だよ！？！？｣

…橘くんに言って何が変わるんだ…？
…。

まぁ大丈夫なんだよね！！
早く，橘くんを助け…＿＿＿＿＿na…


あなた｢幸 せ な 人 生 だ ぁ …？｣

・・・。
ん？

今…何か聞こえたような…
…。


え？橘くん？←

…まさか，素の口調がそれ何だよね！！？？
意外だなー！！！

そう呑気に聞いていたんだ。


“今”はね



あなた｢私にとっちゃあなぁ…幸せでも何でもねぇよ今の人生は。｣

？｢…あ？じゃあ何なんだよ！！！！！｣

…俺も気になる。
耳を全力ですませれば…

橘くんが急に敵に語り始めた。

あなた｢私はな，幸せな人生を堪能していない。どっちかというとほぼ疲れてる。｣

…。
つ，疲れてる！？！？

疲れてる＝死にたいって事何だよね！？！？

俺は何故か焦っていると…
橘くんは述べる。


あなた｢まぁコレだけは言ってやるよ。この世にな，幸せになっちゃいけねぇ奴は居ねぇんだよ。｣

？｢…！！｣

敵の目が大きく開いたのが分かった。

それにも関わらず…
橘くんはもっともっと言ったんだ。


あなた｢お前に何が合ったかはさっき聞いたが詳しくは知らん。だが…｣


【お前の生きたいように生きれば良いんだよ，朱僪】



朱僪｢…。ﾁｯ…普通科の分材で…ｯ…ヒーロー臭い事いいやがって…！！！｣

あなた｢良いじゃん，“私も普通に産まれたらヒーロー科行ってヒーロー目指してた”かもだぜ？｣

・・・。


“普通に生きてたら”かぁ…
…。

まっ，それは後でじっくり聞くとするか！！
一人称が“私”についてもなんだけどね！！

今は…

通形｢橘くん〜！！！！助けに来たんだよね！！｣

あなた｢…は？…じゃなくて…ず，随分前に会った人じゃないですか！！助けに来てくれたんですね！｣

俺が派手に登場すれば…
朱僪…？っていう敵は言った。


朱僪｢助けはマジ勘弁…！！じゃっ気が変わったら帰るわ〜！！“またね”！！｣

あなた｢に，2度と現れないで頂きたいですｩ〜｣←

そう言い残し…
朱僪はさっさと帰っていった。

・・・。


さ〜ってと…


通形｢大丈夫だった？橘くん！！｣

あなた｢あ，全然平気です！！｣

橘くんは一見…
元気そうに立ち上がるが…

立ち上がる際…


＿＿ﾎﾞﾀﾎﾞﾀﾎﾞﾀ

…。


通形｢血っ！！血ｨ！！！止血しなきゃなんだよね！！｣

あなた｢あっ，大丈夫です！！それより早く貴方も帰らない…＿＿＿to｣

な，な…


通形｢何言ってんの！？貧血起こしちゃうんだよね！？！？早く，背中乗って！！｣

あなた｢…え，あ，ち…ちなみに何処に？｣

…？


通形｢…？保健室だよね！！｣

あなた｢お断りします助けてくれた事に感謝し撤収致しますさようなら｣（早口）


＿＿ｽﾀｽﾀｯ!!!!

…ｯ！？
速い…速いけど！！！


通形｢前より遅いんだよね！！さぁ！先輩に勝てるかな！！｣

あなた｢は，はぁ！？！？鬼ごっこしてって言ってないんすけ…＿＿＿＿＿do｣

…よし，


通形｢今だ波動さん！！！環！！｣

波動｢はーい！！！！｣

天喰｢は，波動さん…｣ｱｾｱｾ

…と，登場の仕方が癖あるね波動さん。


あなた｢…！！｣

波動さんが出てきたのと…
俺の掛け声で一気に急ブレーキを掛ける橘くん。

するとやはり…


あなた｢いｯ…てｯ!!!!何でこんな痛てぇんだよぶっ殺すぞ私の身体ァ！！！！！｣

痛 い ら し い … ←

…ツッコミどころ満載なんだけど…
そういうことなんだからさ…


通形｢ほら！！遠慮なく乗って！！｣

俺が大声で言うと…
何故か悔しそうな顔で頷き…

俺の背中に乗った橘くん。

…ん？

通形｢軽くね？何キロ？｣

あなた｢分かりません。でも1日3食は食べます｣

天喰｢何食べてるの？｣


＿＿ｼｰﾝ


あなた｢………………………。｣（無）

波動｢…言わないとねじれ怒るよ｣

あなた｢10秒チャージです｣←
















｢｢｢え｣｣｣

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈✪◙✪