寮生活に何とかなった出来た私。
今日からは…
和真が言った通り,早く起きて学校に向かわなくて済む様になった。
何故かというと…
寮から学校の距離は,約5分で着くことができるからだ。
私的にも,
超絶登下校が楽になったもんだなぁって…
物凄く感じる。
…。
うん。
感じるんだけど…
__シーン
・・・。
寮生活って,こんな静かだっけ←
ご飯食べてる時も…
歯磨きしてる時も…
増してや寮から出る時も…
全部の場面に於いて…
あなた「…(静か過ぎだなぁオイ…)」←
その…
こう言う寮生活ってさ,キャーキャーワーワーするもんじゃないのか…?
マジで…
私が思ってた寮生活と,大幅に外れた気がするわ…
そんな気持ちを込めながら…
私は,時間に余裕が合ったので和真にLIMEで連絡した。
すると…
珍しく,直ぐに既読が付き…
返信が返って来た。
…グスッ…
和真ぁ…お前は…良い奴だなぁ(泣)
和真のおかげで元気が出た私は…
一旦止めていた箸の手を再び猛スピードで進め…
時間に余裕があるくせに駆け足でMY Roomに戻る。
戻った私は…
制服に着替えて…
後は仕上げのマスクを…______
あなた「…あれ…私のマスクさ〜ん?」
持って来た筈の…
マスクセットが見当たらない事件発覚…。
…てか…
私,持って来たよな?
なんでねぇんだよ?????
怒りながら必死に探すこと2分。
探していたら再び,LIMEに通知が入ったのだ。
差出人は,さっきと同様の和真。
私は丁寧に書かれた文の内容を見て…
_絶句してしまった
それもそのはず…
…。
【ま じ か よ】←
クソ…
ど,どどどどうするか…!!!
顎に手を当て考えていると…
これまた当たり前のように思いつく。
あなた「…なんだ,想像で創れば良いじゃん…。こんな焦ること無かったわ…」
我ながら名案と思いながら…
個性を発動させる。
__…が
あなた「…あれ,な,なんで」
想像したマスクが…
全く出てこなくなってしまったのだ。
…。
これさ…さり気ない日常だと思うだろうけど…
あなた「マスク…付けてなかったら,陰キャな橘が目立つし…母さんにもなんで外したんだぁ!!って言われてしまうじゃねぇか…」
そう…
これは私にとって,結構な大問題だ。
余裕だった時間も,授業開始時刻に近付いて来ている。
…。
ほ…ほんとにどうすっか…
個性で創り上げるっつったら…
八百万しかいねぇし…
今連絡してぇけど…もう学校行ってるだろうし…
……。
…おし,だったら…________
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八百万side
耳郎「必殺技作るの大変だね…ウチもう結構疲れて来た」
八「そうですね…でしたら,私が自動販売機売り場まで行きますので,何か飲み物入りますか?」
耳郎「え,良いのヤオモモ?」
八「ええ,もちろんですわ!!」
今日は一日中…
仮免取得の為の必殺技を作っていたんですが…
一旦,全員休憩ということで…
私が,疲れている耳郎さんのお飲み物を買いに行く役になりましたの!!
…。
ほ,本当は…自動販売機デビューしたかったのもありますわよ!?
じ,人生一度,デビューしてみたいのは人間の欲ですからね!!
__スタスタ
轟「…お,八百万じゃねぇか」
八「轟さん!お疲れ様です!!」
一足先に…
轟さんが自動販売機に来ていましたけど…
そんなのは関係ありませんわ!!
…。
…。←(汗汗汗)
八「と,轟さん…飲み物のジャンルでお勧めな物は御座いますでしょうか…?」
轟「…俺はいつも,いろはすくれぇしか飲まねぇけど…」
八「い,いろはす…?そ,それは美味しいのでしょうか?」
じ…自動販売機という物は難しいですね…
そう言えば…耳郎さんの好みも聞くのを忘れてしまいましたし…
…仕方がありません…。もう一度戻って聞き直すのが最善ですわ…。
そう思いまして…
轟さんを気にせず,再び耳郎さん達がいる訓練所に戻ろうとしますと…
あなた「や,八百万さん!!」
…?
あら…!!
八「たちばna……?ど,どうしたのですか!?そんな深くフードなんかお被りになって…」
顔全体が見えないくらいフードを被りになっていた橘さんがいらしたんです。
私がなんでフードを被っているのかお聞きしますと…
必死過ぎる訴えを轟さんに聞こえないように…
小声で言って来たんです。
あなた「色々合ってマスクがねぇんだ…!!創ってくれないか!!」
…!!
橘さんのいつも着用しているマスクが…!?
それは…大問題ですわ!!!
八「直ぐにお創り致します!!」
轟「…?何をだ?」
…ハッ…
そうでした,轟さんもここに…!!
あなた「あ…ぼ,僕のペンを創って貰おうかな〜って…」
八「そ,そうですわ!!!」
轟「…?そうなのか,じゃあ俺は行くぞ。八百万も遅れすぎるなよ」
八「は,はい!!」
…よし…
天然な轟さんも去った事ですし…
橘さん…
_今,お創り致しますわ!!!
そう心で誓いまして…
数秒後…
あなた「…ふぅ…ほんとありがとうな,八百万」
八「はい!!こんな私で良ければお役にたちます!!ですがなんであの様な状況になっていたのですか…?」
1番,疑問に思った所を聞いたら…
橘さんは,参ったような目で言ったんです。
あなた「個性の不具合だとよ…リカバリーガールに聞いた」
八「なるほど…大変ですね…そう言えばですが,橘さんはリカバリーガールにお顔を見せたんですか?」
正直言いますと…
私は,橘さんがマスクを着けるようになった理由は…よく分かりません。
雄英で初めて会った橘さんは,
あなた【性別設定間違えちゃったから今は男な!】
…“男”
男を演じているから,マスクを着けている?
本当に,分かりません。
いつの間にか,着けるようになっていたマスク。
お時間が暇な時に,なんで着けるようになったのか聴かせて欲しいものですね…
あなた「顔は見せてねぇよ,今みたいにフード思いっきり被った」
八「…そうですか!」
…って…
今は何時でしょうか!?
急いで近くに合った時計を見ますと,
休憩時間残り3分となっていましたので…
八「す,すいません!!また今度ゆっくりお話致しましょう!!」
あなた「お,おう!またなー!!」
私は…
_掘り返された疑問を抱いたまま訓練所に向かった
八「す,すいません!!!お飲み物忘れてしまいました!!」
耳郎「そ,そんな頭下げないで良いよヤオモモ。ウチはヤオモモの創った飲み物でも全然おkだからさ」
八「パァァ!!ありがとう御座います!!」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!