第67話

個性の不具合=危機
4,787
2021/01/10 06:45

寮生活に何とかなった出来た私。

今日からは…
和真が言った通り,早く起きて学校に向かわなくて済む様になった。

何故かというと…
寮から学校の距離は,約5分で着くことができるからだ。

私的にも,
超絶登下校が楽になったもんだなぁって…

物凄く感じる。
…。


うん。
感じるんだけど…



__シーン
・・・。

寮生活って,こんな静かだっけ←

ご飯食べてる時も…
歯磨きしてる時も…
増してや寮から出る時も…

全部の場面に於いて…


あなた「…(静か過ぎだなぁオイ…)」←

その…
こう言う寮生活ってさ,キャーキャーワーワーするもんじゃないのか…?

マジで…
私が思ってた寮生活と,大幅に外れた気がするわ…

そんな気持ちを込めながら…
私は,時間に余裕が合ったので和真にLIMEで連絡した。
あなた

和真,寮生活(色んな意味で)凄いぞ

すると…
珍しく,直ぐに既読が付き…

返信が返って来た。
和真
和真
良かった!!色々大変だと思うけど頑張ってね!!たまに遊びに行くからね!!
…グスッ…
和真ぁ…お前は…良い奴だなぁ(泣)

和真のおかげで元気が出た私は…
一旦止めていた箸の手を再び猛スピードで進め…

時間に余裕があるくせに駆け足でMY Roomに戻る。

戻った私は…
制服に着替えて…

後は仕上げのマスクを…______

あなた「…あれ…私のマスクさ〜ん?」

持って来た筈の…
マスクセットが見当たらない事件発覚…。

…てか…
私,持って来たよな?

なんでねぇんだよ?????

怒りながら必死に探すこと2分。
探していたら再び,LIMEに通知が入ったのだ。

差出人は,さっきと同様の和真。

私は丁寧に書かれた文の内容を見て…


_絶句してしまった

それもそのはず…
和真
和真
ごめんお兄ちゃん!!お兄ちゃんのバッグからマスク取っちゃってた!!
あなた

いや何故取った?←

和真
和真
お兄ちゃんの家庭訪問が終わった時に,僕の部屋も掃除しようと思って元々家に置いてあるマスク見たら無かったからお兄ちゃんのマスクセット取っちゃった!
…。

【ま じ か よ】←


クソ…
ど,どどどどうするか…!!!

顎に手を当て考えていると…
これまた当たり前のように思いつく。


あなた「…なんだ,想像で創れば良いじゃん…。こんな焦ること無かったわ…」

我ながら名案と思いながら…
個性を発動させる。


__…が
あなた「…あれ,な,なんで」

想像したマスクが…
全く出てこなくなってしまったのだ。

…。
これさ…さり気ない日常だと思うだろうけど…


あなた「マスク…付けてなかったら,陰キャな橘が目立つし…母さんにもなんで外したんだぁ!!って言われてしまうじゃねぇか…」

そう…
これは私にとって,結構な大問題だ。

余裕だった時間も,授業開始時刻に近付いて来ている。

…。

ほ…ほんとにどうすっか…

個性で創り上げるっつったら…
八百万しかいねぇし…

今連絡してぇけど…もう学校行ってるだろうし…


……。

…おし,だったら…________
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八百万side



耳郎「必殺技作るの大変だね…ウチもう結構疲れて来た」

八「そうですね…でしたら,私が自動販売機売り場まで行きますので,何か飲み物入りますか?」

耳郎「え,良いのヤオモモ?」

八「ええ,もちろんですわ!!」

今日は一日中…
仮免取得の為の必殺技を作っていたんですが…

一旦,全員休憩ということで…
私が,疲れている耳郎さんのお飲み物を買いに行く役になりましたの!!

…。
ほ,本当は…自動販売機デビューしたかったのもありますわよ!?

じ,人生一度,デビューしてみたいのは人間の欲ですからね!!


__スタスタ


轟「…お,八百万じゃねぇか」

八「轟さん!お疲れ様です!!」

一足先に…
轟さんが自動販売機に来ていましたけど…

そんなのは関係ありませんわ!!

…。

…。←(汗汗汗)


八「と,轟さん…飲み物のジャンルでお勧めな物は御座いますでしょうか…?」

轟「…俺はいつも,いろはすくれぇしか飲まねぇけど…」

八「い,いろはす…?そ,それは美味しいのでしょうか?」

じ…自動販売機という物は難しいですね…

そう言えば…耳郎さんの好みも聞くのを忘れてしまいましたし…

…仕方がありません…。もう一度戻って聞き直すのが最善ですわ…。


そう思いまして…
轟さんを気にせず,再び耳郎さん達がいる訓練所に戻ろうとしますと…
あなた「や,八百万さん!!」

…?
あら…!!


八「たちばna……?ど,どうしたのですか!?そんな深くフードなんかお被りになって…」

顔全体が見えないくらいフードを被りになっていた橘さんがいらしたんです。

私がなんでフードを被っているのかお聞きしますと…

必死過ぎる訴えを轟さんに聞こえないように…
小声で言って来たんです。


あなた「色々合ってマスクがねぇんだ…!!創ってくれないか!!」

…!!
橘さんのいつも着用しているマスクが…!?

それは…大問題ですわ!!!


八「直ぐにお創り致します!!」

轟「…?何をだ?」

…ハッ…
そうでした,轟さんもここに…!!


あなた「あ…ぼ,僕のペンを創って貰おうかな〜って…」

八「そ,そうですわ!!!」

轟「…?そうなのか,じゃあ俺は行くぞ。八百万も遅れすぎるなよ」

八「は,はい!!」

…よし…
天然な轟さんも去った事ですし…

橘さん…

_今,お創り致しますわ!!!


そう心で誓いまして…
数秒後…


あなた「…ふぅ…ほんとありがとうな,八百万」

八「はい!!こんな私で良ければお役にたちます!!ですがなんであの様な状況になっていたのですか…?」

1番,疑問に思った所を聞いたら…
橘さんは,参ったような目で言ったんです。
あなた「個性の不具合だとよ…リカバリーガールに聞いた」

八「なるほど…大変ですね…そう言えばですが,橘さんはリカバリーガールにお顔を見せたんですか?」

正直言いますと…

私は,橘さんがマスクを着けるようになった理由は…よく分かりません。

雄英で初めて会った橘さんは,


あなた【性別設定間違えちゃったから今は男な!】

…“男”
男を演じているから,マスクを着けている?

本当に,分かりません。


いつの間にか,着けるようになっていたマスク。

お時間が暇な時に,なんで着けるようになったのか聴かせて欲しいものですね…


あなた「顔は見せてねぇよ,今みたいにフード思いっきり被った」

八「…そうですか!」

…って…
今は何時でしょうか!?

急いで近くに合った時計を見ますと,
休憩時間残り3分となっていましたので…


八「す,すいません!!また今度ゆっくりお話致しましょう!!」

あなた「お,おう!またなー!!」

私は…



_掘り返された疑問を抱いたまま訓練所に向かった





八「す,すいません!!!お飲み物忘れてしまいました!!」

耳郎「そ,そんな頭下げないで良いよヤオモモ。ウチはヤオモモの創った飲み物でも全然おkだからさ」

八「パァァ!!ありがとう御座います!!」
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🍅こと作者です
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複雑な補足Part2-八百万編
🍅こと作者です
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八百万氏は,橘氏の具体的な個性(生命)についてと,性別が女という事は知っています。ですが,何故雄英に入ってマスクを着け始めたのかは不明なまま。
🍅こと作者です
🍅こと作者です
橘氏がマスクを着けるようになった理由は,主に2つあり,1つ目は,陰キャになるから目立たないようにする為…。2つ目は,何故か母さんに外すなと言われている為。
🍅こと作者です
🍅こと作者です
複雑な設定過ぎる小説ですが,次もヨロシクお願い致します🙇‍♂️🙌

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