期末試験が後1週間を切った頃。
私の勉強量は…
…。
まぁ?いつもよりかは増えたんじゃね?←
と,1週間を切ってやっと思い始めたのが現状。
学校で勉強しようにしても…
あの怪しまれた日のトラウマがあり…
ちょっと無理☆←
家で勉強をするしかないんだよなァァァァア!
嫌でもシャーペンを握らなければいけない悲しさ…
私の手は…!!!
あなた「泣いている…!!」
和真「勉強したら泣くの?でもお兄ちゃん勉強しないとこの先生きていけなくなるよ!!」←
ここで言うのもあれだが…
優秀真面目5歳児くんは今,私の部屋に勉強しに来ている。
なんで私のとこへ来たかと言うとだな…
和真「これはこの公式?」
あなた「そうそう,さすがしか言えねぇや〜」←
なんと…
私の期末試験範囲を教えて欲しいと申し出てきたのだ。
頭の良い和真だが…
まだ解けねぇだろうと思った私が甘かった。
なんだコイツ。
スラスラ解けすぎなんだけど←
和真「簡単〜!!」
5歳児に見えなくなって来た←
…大学5年生の間違いじゃ………。
私の頭が馬鹿なだけか←
と混乱していると…
__ピコン
スマホのLIME通知が鳴った。
…。
比喩じゃねぇだろうな…?と恐る恐る覗けば…
予想の斜め上を行った。
誰か…と言うと
久しぶり過ぎる連絡をくれた八百万だった。
…?
た,大変ってなんだ…?
だから聞いてみたんだ。
するとめっちゃ早く既読が付き…
また…めんどくせぇ事件を知らせられる
八百万に詳しく聞いてみると…
…。
どうせあれだろ…。
八百万の家が広すぎで…
オマケに,比喩が隠れるのが上手くて見つけられねぇ事件なんだろ←
そう思ったが…
【違うらしい】
…大声出して出てこねぇ…って…
どんな神経してんだ…。
…。
だけどもしこれが本当に【本格的な事件】だったら…
大変だな…。
…。
い,一応?比喩には借りがあるしな……
(※怪しまれた所を助けてもらったあなた氏)
この世界ではまだ死んで欲しくなんかねぇし…
…。
勉強会っつうことだから…
その場に居るのは原作通りの…
【八百万・芦戸・尾白・耳郎・上鳴・瀬呂】
そして行方不明の【比喩】
怪しい奴は誰も居ない…。
てことは,比喩自身に何か合ったって可能性が高い…。
…よっし,
それを踏まえて…
あなた「行くか」
勉強していたテキストを閉じ…
私服に手を伸ばすと…
和真「お兄ちゃんどっか行くの?」
そっかぁぁ!!!
優秀真面目5歳児くんも居たんだったぁぁ!!!!!
お留守番してくれるかな?
してくれるよな!?!?
そう願いながら…
お出掛けの内容を包み隠さず言えば…
和真「僕も行く」
あなた「やっぱりか」←
行くと思ってたよ最初から…!!!
好奇心旺盛真っ盛りの5歳児くんだからお留守番してくれないことは分かってた(泣)
和真の元気な返事を聞いた私は…
八百万にLIMEで言った。
訳が分からないって言う返事をされたが…
…まぁ和真が行けば分かるだろう…(白目)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈➷
和真「こんにちは!僕,和真って言います!」
八「橘さん,弟居ましたか…?」
八百万の家に着いた直後…
和真について早速質問された。
…言うべきだと思うが…和真のことも考えてあげねぇと…
そう思った私は…
あなた「居ましたよ,大事な,僕のおとu…_」
和真「拾ってくれたんでーす!!!」←
…。
うん,元気で何よりだよ←(何も言えない)
__スタスタ
八百万の豪邸は,1回だけ来たことがある。
相変わらず…でけぇなって,いつも思う。
そう,全く慣れないのだ←
上鳴「桃歌ぁぁ!!……__ってなんで橘が居んの!?てかその男の子誰!?」
耳郎「か…可愛い……」
見た目は可愛いよ…
私も最初めっっちゃ可愛いって思ったもん。
だけどな…
和真「こんにちは!!僕は和真って言います!
将来の夢は政治関係のお仕事に着きたくて…あっ!でもヒーローにも興味あります!どうぞ宜しくお願いします!!」
「「「「「「・・・。」」」」」」
ごめん,こうなるから連れてきたくなかった←
子供の思考自体持ってねぇからコイツ…。
尾白「す…凄い礼儀正しい子だね橘くん…。」
あなた「アハハッ,誰に似たんだか…」
…。
てか←
あなた「ほ,本来の目的忘れてません!?比喩さんを探すんですよね!?」
瀬呂「あ,そうだった!!手分けして探すzo…___」
瀬呂が言いかけた…
次の瞬間だった。
和真「このデッカイお家ぜーんぶ探さなくて良いと思うよ!だって僕!場所分かってるもん!」
あの優秀真面目5歳児くんが言い切ったのだ。
勿論,何故かなど分からないので…
あなた「なんで?」
言い切れる証拠と言える物を聞いてみた。
すると和真は清々しく答える。
和真「僕とお兄ちゃんが八百万さんのお家入った時に!1人のお靴だけ無かったんだ!確か,1人の行方が分からない…だったんだよね?」
八「え…えぇ」
…。
私は無だ←(おい)
和真「お家の中だけで隠れん坊をしたとしたら,靴が無いのはまず可笑しい…。」
耳郎「た…確かに」
…。
和真「恐らくだけど,比喩さんは八百万さんのお家の中“だけ”って言うルールを知らなかったんじゃないかな?ほら,こんなに広いし…」
両腕を大きく広げ…
推理をする優秀真面目5歳児くん。
その推理で誰もが“あっ”と思い始めるきっかけとなる。
尾白「まさか!!」
尾白のその一言で…
その場に居た全員が……
【庭】へと駆け出した。
私もそれにつられて…
庭へと足を動かせば……
和真の推理は見事【的中】していたのだ
八「…〜!!!比喩さん!!」
比喩「ちょっと〜みんな遅いよ〜!季節が冬だったら寒すぎて凍ってた…!!」
比喩が隠れていた場所は…
花壇が並べられてある後ろの影だった。
比喩「ん?なんで橘さん居るの?」
あなた「…。
はぁ,心配して損した気分です。」
比喩「え!?心配してくれてたの!?嬉しい!」←
あなた「前言撤回!」←
八百万の庭に賑やかな会話が飛び交う中…
1番話題となったのは…
上鳴「和真っ!お前凄かったな!!」
和真「えへへ〜!」
まるで名探偵ホームズだな…←
そう思えば…
和真に1番聞いてはいけない話題を…
芦戸がぶちかましたのだ←
芦戸「和真何歳!?頭良いよね!」
…。
ビックリするからやめといた方が…
和真「僕?僕ねぇ!
・
・
5歳だよ!」
飛び交っていた会話は風に流され…
辺りは止まったかのように_シンとなる。
そして……
「「「「「「は???」」」」」」
この場に居た全員の頭と目が…
__ポカンとなったのである。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。