前の話
一覧へ
次の話

第16話

看病
568
2021/10/05 10:51
ー玲sideー

コンコン…と扉をノックするが返事がない。
扉をそっと開けるとスースーと小さな寝息を立てて気持ち良さそうに寝ている瑠依が目に入った。
玲
寝てる…
瑠依
瑠依
スースー…ぅ゛ッケホッ//
おでこにそっと手を当てる。
玲
あつ…やっぱり無理してたんじゃん…
辛そうだな…。
ぁ、確か冷蔵庫に冷えピタあったよね。

もう一度キッチンに向かい、冷蔵庫から冷えピタを取り出す。
玲
ごめんね、ちょっと冷たいよ…
瑠依
瑠依
んッ//…
びっくりしちゃったかな。

まだ寝てるしお粥はラップして置いとこ…








ー瑠依sideー
頭痛いッ…
顔を横に向けると隣では玲が寝ていた。
あれ…冷えピタ、?
看病してくれたんだ…お粥とリンゴのうさぎさんも…。
瑠依
瑠依
ふふッ、//
玲
ん…?瑠依起きたの?
瑠依
瑠依
うん、ありがとう//
玲
ぁ、熱下がった?
玲の冷たい手がおでこにくる。
気持ちいい…
玲
まだ少し熱い……ぁ、お粥食べれる?
瑠依
瑠依
ちょっと食べる…ケホッ//
玲
分かった。
ラップを剥がし、スプーンを口元まで運んでくれる。
玲
はい、あーん
瑠依
瑠依
ぁー…//モグモグ……ゴクン
瑠依
瑠依
美味しい、✨ 
…というか玲料理出来たんだ…知らなかった//
玲
あ、バカにしてる?
瑠依
瑠依
ぁ、いや、そういう事じゃなくて…意外だなぁって。…基本僕がご飯作るから
玲
ふふッ、確かにね。
…でも美味しくできて良かったぁ〜…
そう言って嬉しそうに胸を撫で下ろす。

こうやって熱を出してても側にいて笑ってくれる。
楽しいな…♪





瑠依
瑠依
もう食べれない…、ごめんね、せっかく作ってくれたのに…
玲
気にしないで?
それより元気で笑ってくれるのが1番だから
そう言って笑ってくれる。
瑠依
瑠依
ありがとう//
玲
また寝ててね
瑠依
瑠依
うん、ケホッ//
そして再び目を閉じた。

プリ小説オーディオドラマ