第18話
Next world 7

ゴロゴロ
プルルルルルル
「親父」



数年ぶりに、親父から電話がかかってきたと思ったら
焦った声で、
「母さんが、母さんが、死んだ」
俺は、すぐ実家に戻った
実家の風景はそのままだった、、
家具も昔から変わっておらず、久々に来た俺は懐かしさを感じた
しかし、昔と変わってたところは和室の部屋に姉ちゃん兄貴と親父、そして、きちんと敷かれた布団に、、、
布団に、、、
白い布を被せて寝ているおかんがいた
俺は昔さんざん両親や、兄貴と姉ちゃんがしていたドッキリをしてるかと思った
俺に会いたい。そう思ってドッキリをしてるに違いないそう思うしか無かった
この目の前の現実から目を背けたかった
バシッ

優しかったおかんがしたんだ。
あの笑顔、あの笑い声、あの声は、
もう、もう、二度と聞くこと見ぬ事が出来なくなった
そのせいで、優しかったおとんの目が希望から絶望と変わっていた
すとっ
俺の周りは、ザーザーと俺の気持ちなんかどうでもいいかのように、雨が降っていた
ザーザー

ふと、上を見上げるとそこには、、
あの時のように、傘をさして
ニコッと笑う
ロボロ
いや、天乃がいた
また、あの日の時みたいに俺の心は救われた
そして、ロボロが死んでから「またあの日のように、傘をさして笑って見せて欲しい」という願いが叶った
ありがとう
ロボロ
愛してるで