第19話
変化の使い方
~あなたside~
誰かは知らないけど、四人くらいの気配が
近づいてきたなーーーーーーと思ってた矢先。
・・・ここ、温泉だからさ。
お客さんかと思うじゃん?普通。
・・・普通。
あれ?お客さん?的なノリで、
今聞いただけなんだけど……
答えが、返ってこない。
サアァァァァァァァ……
ーーーーーーって、あれ……?
・・・ヤバい。
ヤバ、ヤバ、ヤバい
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいッ!!!!
ど、どどどどどどうしよう、
あああああああ頭がまわらない!!!
なんでって?!
目の前にいたのが、
あの感じてた気配の人物たちがーーー
・・
ーーーーーーあの十戒だったからですよ!!!!
ガラン、エスタロッサ…
ゼ、ゼルドリスまでいるし?!Σ(O_O;)
ああああどうしよう、推しの声が聞けるかも!!!
ーーーーーー以上のやり取り、0.000001秒。
ふぅ……とりあえず、びっくり
しちゃったことをどう誤魔化そうかな?
・・・いや、テキトーでいいか。
怪しまれるであろうことはおいといて。。。
あくまで、三人のことは初対面というふうだ。
・・・これで少しは油断
してくれたらいいんだけどな~……
よく考えたら、
「下等な人間族などは即殺す!」
みたいな感じで秒で殺されちゃいそうだし。
・・・と、その時。
こちら側にも
サアァァァァァァァ……と風が吹いてーーーーー
そう、大変重要なことに気付いた僕。
・・ ・
そして、慌てて「髪色」と「瞳」の色を変える。
ーーーこの行動、またしても
気付いてから0、00000001秒。
・・・うん。姿を少し
変えたことはバレてない、よね…?
湯けむりのおかげで見えてないと思うんだけど……
ーーーーーーそして。
サアァァァ……と、僕と十戒たち三人(あれ?
感じた気配は四人だったんだけどなぁ…)の間には、
何も視界を邪魔するものはなくなった。
すると。
・・・おぉぅ。
三人からの視線に、警戒の色が強くなったw
そう。
僕は今、大いに楽しんでるのだ。
変えた髪と瞳の色は、『赤』。
・・・・・・・
赤は「危機感を煽る色」だ……
そのおかげなのか、予想どおり
三人は僕をじっと観察している。
・・・え?なんでそんな色にわざわざしたのかって?
答えは単純明快、
彼らに僕のことを覚えてもらうため♥️
・・・
いや~、なんてったって僕、8人目だしね?
ちゃんと覚えてもらわなきゃ♪
ウキウキ、ワクワクとした気持ちで
十戒三人に近づいていく僕なのだった。
ーーーさぁ、何話そ♪
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