第13話

霧の中なう
5,084
2020/11/14 01:17





ーーーーーーフッ。。。



あなた
とうちゃ~く♪・・・あれ?







着いたところは、周り一面、
霧のようなもので真っ白なところだった。









・・・しかも妙に蒸し暑い。






何も見えない。




・・・夜なのに霧っていうのも
なんか変なんだけど…





あなた
・・・ムーン、いる?





呼びかけてみる。












・・・・・・・・・。








返事がない。





どうやらはぐれてしまったようだ。。。











あなた
言わんこっちゃない…💧💨




やっぱり大丈夫じゃなかったな~・・・






実践でいきなり使おうとかしなくてよかった。




これだと何も見えないから、
すぐプチッと殺られるだろうし。。。



あなた
まぁ、気配で位置とかは分かるように
なったから、生き残れるとは思うけどね…





ーーーーーーそう、考えたその時。






あなた
(ーーーーーーん?)



・・・真っ白な霧の中。何かの気配がしたのだ。




二つ~三つくらい、か?




あなた
(あ~・・・参ったな…)
とりあえず夜で周りは霧(?)だけど、
自分の足元くらいは見える。




気配も分かるので、僕に奇襲など無理なのだ。








・・・問題は別にある。





それは…



あなた
(ムーンいないし、戦う時どうしよ…)


武器を携帯していないのだ。



いや、元から持ってなかったんだけど…






じゃあ今までどうやって戦ってきたんだ
と言う人がいるかもしれないが、
実は、「ムーンで」である。









・・・・・・。









「・・・はぁ?」じゃないよ?



思った?思ったよね?(←ウザイ)






ーーーーーーコホン。






実は、「ムーンで」というのは、
ムーンが武器になるーーー


             
もとい、ムーンが武器に
姿を”変えられる”、からである。









あ、ちなみに種類は双剣ね。しかも小さめ。




・・・え、なんでって?









いくら男の姿になってるからと言っても、
僕が出せるパワーなんて知れたもの。







身体強化すれば…まぁ、
両手剣も扱えはするんだけど、やっぱ重いし…






そもそも、大きめの武器はムーンいわく、




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ムーン
ムーン
ーーーえ?大きな武器?
なれませんわ。。。
ムーン
ムーン
わたくしの容量・・・まぁ、重さ
とか質量ですわね。それよりも重い
ものにはわたくし、変化できませんの…
ムーン
ムーン
無理に変化しようとすれば、
形は全く同じものができますわ。

・・・でも、重さは軽過ぎで、刃は
脆いものになってしまうんですの…
武器としては、使い物になりませんわ。
ムーン
ムーン
ーーーそれに比べて小さめの武器なら、
重さ十分・強度十分・使い勝手も
いいんですのよ!どんどん使って
くださいましね?💨💨


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





ーーーーーと、いうことみたい。







ま、いいんだけどね~




双剣の方が確かに使い勝手良いし。













ーーーーーーと、その時。














ーーーーーーーーーごそ…











感じていた気配の一つがわずかに身じろぎした。





あなた
ーーー!




即座に姿勢を低く構え、音がしたほうを見据える僕。





あなた
(さて、何が来るか…)











・・・・・・。





あら?












あなた
・・・・・・?





動いたソレは、いつまで経っても身構えた
あなたの方へは、やって来なかったのだ。




しかも、他の気配も同じ。





あなた
んー・・・?


恐る恐る、気配がしたほうに行ってみる。

























ーーーーーーそこには。
































🐵🐵🐵













あなた
ーーーさ、猿ぅっ?!Σ(OдO;)

・・・え、これ、お…




・・・驚き過ぎて、後半は言葉に詰まってしまった。






しばらくして、やっとこさ言葉を発する僕。。。





あなた
お・・・温、泉・・・?💧



そう!



あったのは、なんと温泉だったのだ!







しかも、気配こと数匹の猿in…






あなた
あの気配は猿だったのか…なんだよもぅ…


思わず脱力し、はぁー・・・とため息をつく僕。




あなた
しかも、なんでニホンザルなんだ…


七つの大罪の世界に来たのに…




まさかニホンザルを見る日が来るとは
思わなかったよ、モンキー君。。。




・・・キュー?
あなた
あ、かわい…じゃない。

なんでこんなところに温泉がーーーって、
小猿いるじゃん!うわ可愛いぃ~💕


おい。




あなた
はい。
なんだこのやり取り…









そんなことを考えているうちに、
いつの間にか、周りの霧は晴れていた。






見渡してみると、
周りは大きな岩々に囲まれたーーー






ーーーあちこちで湯煙がたつ、温泉が広がっていた。









白い霧は、温泉の湯煙だったのだろう。






あの温泉独特の、硫黄のにおいは全くない。




だから温泉だとは
全く分からなかったのだろう・・・





・・・ホント、まさか温泉があるとはね…




異世界は何でもアリか。。。







キュ~~~・・・♪
あなた
・・・
あなた
いいな~・・・


・・・温泉が目の前にあるのだ。


入りたくなってきてしまった。。。




あなた
・・・うん、いいよね?誰もいないし…




誰かに言い訳をしているような独り言を
呟きながら、いそいそと服を脱いでいく。







いや~こんなこともあろうかと、
持っててよかった特大タオル~♪





    インベントリ
もちろん無限収納にね!





あのウッカリ神、気前だけは良かったから
すんなりとくれたんだよね…




まぁ、感謝ということで。











いや~しかし・・・

あなた
ムーンがいなくて良かった…








もしいたら絶対…











😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒
ムーン
ムーン
ーーーーーー温泉ですって?!
ムーン
ムーン
・・・あなた様、入りましょう!!!
お背中をお流しいたしますわ!!

えぇ、このわたくしが‼️
ムーン
ムーン
ウフフ、ウフフフフフフ・・・
(❇ω❇///)キャー💕💨💨


😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒😒





・・・てな感じになる。これは絶対。






鼻血を出しながら言い出すのが、
目に見えるようだ・・・








一応、僕女なのにね。




・・・姿は今、男だけどさ。












そんなことを考えながら、湯船に浸かる。






ーーーパシャン。。。


あなた
あ゛~~~~~~・・・♪


生き返る~~~・・・



少し熱めのお湯だけど、
これぐらいの温度が好きだから問題ない。






あなた
♪~・・・



久しぶりの温泉に、鼻歌がこぼれる。



猿たちも逃げることなく、
気持ちよさそうに浸かっていた。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





しばらく湯船に浸かり、猿たちを眺めて
癒されたので、温泉から出た僕。











・・・・・。







出たはいいんだけど・・・













あなた
・・・ムーンが来ない。何故だ!


温泉から出たのはいいんだけどね…すっかり
忘れていたムーンのことを思い出したのだよ。






んで、こない&どこにいるのか分からない。

あなた
・・・どうすればいいのさ?僕は…💨
・・・キュ~?
あなた
・・・(可愛い🐵)
あなた
・・・・・・・・・・ま、いっか!


ポジティブシンキング♪








・・・まぁ死んではないだろうし。







ああいうキャラのやつに限って、
なかなか死なないと相場は決まっている。


あなた
ーーーさて。今日はここらで野宿かな~



真っ暗な夜空を見上げ、独りごちる僕。






・・・・・。








やっぱりムーンがいないと調子が狂うなぁ…





あなた
・・・もう寝よ
考えるのも面倒くさくなってきた。






明日だ明日。。。



ぐぅ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ーーーーーー朝。




あなた
だから何故来ない…
うーん、と考える僕。




ーーーーーーえ?ムーンはともかく、
僕は今、何をしているのかって?






・・・・まぁ大体分かると思うが。









ムーンを迎えに行くか行かないかで
悩みに悩んでる途中。






温泉の猿たちに入らないか誘われた(ような気がした)ので、湯船に浸かっている真っ最中ですとも!



あなた
♪~・・・
ーーーえ?探しに行けよ!って?




馬鹿言っちゃあいけない。



そんな面倒くさいことするわけないっつーの。







主人失格?何とでも言いなさい、僕は怒らないーーー




ーーーって、何してんだかね…






あなた
・・・仕方ないなーーーーーー




ーーーと呟き、立ち上がったその時だった。




あなた
ん…?
何かの気配が…近づいている?





やや遠くから、複数の気配を感じたのだ。











目的は僕ーーーーーーじゃないよな…?



チラッ。。。

🐵🐵🐵♨️





・・・・・・あぁ、温泉のお客さんか。







あなた
・・・話くらいは聞けるかな?





ムーンを探すことはどこに行ったのやら。



そう思い直し、再び湯船に浸かる僕なのだった。。。









































・・・・・この時。




僕は完全に頭から抜け落ちていた。


















ここは、七つの大罪の世界だということをーーー







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









作者
作者
ハイハイどーもどーも、
作者こと鵺でーす🌠
作者
作者
おひさ~♪
あなた
おひさ~♪じゃない!遅いわ!!
作者
作者
いやはや、またスマホを
取り上げられましたわ×2
ムーン
ムーン
二回も…💨
あなた
馬鹿だ
ムーン
ムーン
馬鹿ですわね
ゼリドリス
ゼリドリス
馬鹿だな
作者
作者
あれ
作者
作者
なんでいんの?
ゼリドリス
ゼリドリス
いては駄目なのか?
作者
作者
いや別に…
あなた
いいからさっさと次!
ムーン
ムーン
早く次の話を書いてくださいまし!
作者
作者
へいへい
作者
作者
んじゃ、予告宜しく♪
ゼリドリス
ゼリドリス
次の話の主人公は俺だ。
ゼリドリス
ゼリドリス
間違えるなよ
あなた
コソコソ(次は十戒全員が出るんだっけ?)
ムーン
ムーン
コソコソ(そう聞いておりますわ)
ゼリドリス
ゼリドリス
そこ、何を話している?
あなた
別に…

あ、お気に入りにしてね!
ムーン
ムーン
❤も押してくださいましね?
ゼリドリス
ゼリドリス
・・・フォローしろ
あなた
うわ、超上から目線!
ゼリドリス
ゼリドリス
・・・💢
ゼリドリス
ゼリドリス
フォローしてくれ・・・
ゼリドリス
ゼリドリス
ボソッ(・・・“俺”を)
作者
作者
え?最後何か言った?
聞こえなかったんだけど…
ゼリドリス
ゼリドリス
うるさい。俺は帰る!


ーーーーーーバサッ。。。

全員
「「「あっ…」」」
あなた
帰っちゃったね…じゃあここらでそろそろ
ムーン
ムーン
終わりですわね
作者
作者
と、いうことなのでね
全員
「「「See you again🌟」」」

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