第2話
ポンコツ神の憂鬱
真っ白な空間に響く声。
その声は、まだ10代ほどの幼い子供の声であった。
その声の主は、銀髪と金色の瞳をもち、
白い翼を背中に生やしていた。
ーーー言うまでもないが、ポンコツ神本人である。
ポンコツ神の手には、一つの大きな水晶玉があった。
映し出されているのは、あなたである。
... ..
失った、のではなく消すーーーーーーーーーー
ーーーあなたには、黙っていたことがあった。
それは、転生した理由である。
転生どうこうの話は本当のことだが、
なぜ転生することになったのかは話していない。
彼女は、そのことを知ろうと聞いては来なかった
ーーーーーーというか、記憶を消す際に
そう仕向けたのである。
ーーーーーでは、その理由とは何なのだろうか。
それはーーーーーーーーーー
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元より、世界の狭間というところには
異界の者たちが迷いこんでくる。
時には元の世界に戻し、
時には違う世界に渡し・・・
・・・時にはーーーーーーーーーー
そこでハッと俯いていた顔を上げるポンコツ神。
また、異界の者が迷いこんできたのだ。
ポンコツ神ーーーーーもとい、
世界の狭間に君臨する、神々のひとり。
渡し神ディオロスはため息をつき、今日も働く。
訳も分からず迷いこんでくる者の、
救いの手として。
入り込んでくる悪しき者を迎え撃つ、
異界の門の守護者として。
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ーーーー自分より上たちの、小さなミスの
せいで死なせてしまった世界の犠牲者たちを
慰め、転生させるためにーーーーー・・・
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.∵・(゚ε゚ (○=(゜ο゜💢)o
制裁。
編集中・・・