…薮先生に告白してあれから三週間が経った。
あの日以来、私は薮先生と話さなくなった。
それどころか、目ですら合わせない。
でも、あの人は違って…
ー昼休みー
あの日から、私は空元気で笑っていた。
いつもならよっぽどの事が無いと絶対に屋上で一人お弁当を食べることなんて無かったのにココ三週間はずっと一人でココに来てお弁当を食べている…
あなた『…はぁ』
『告白なんて、するんじゃなかったよ…』
薮「おい、高杉…」
また来た…
告白したあの日から私は確実に先生を避けているのに先生は毎日声をかけてくる
あなた『…』
薮「おいっ!」
「話ぐらい聞けって!」
あなた『…話って…なんですか?』
『話すことなんて…何も無いでしょ。』
薮「高杉…お願いだから…っ!」
「少しでも良いから話だけ聞いてくれないか?」
あなた『いや…です。』
『何も話すことなんて無いから。』
薮「俺はあるんだよっ!」
はじめは、優しく話を聞いてほしいと頼んでいた薮先生だけどずっと先生に背中を向けて逃げようとする私に腹が立ってきたのか少しだけど苛立った口調で「俺にはあるんだよっ!」って言ってきた。
私だって、本当はちゃんと向き合うべきなのはよく分かってる…
けど、向き合ったときにしっかり薮先生からフラれるのがスゴく怖くて向き合えなくて…
だからかな…?
薮先生は全然悪くないのに…むしろ悪いのは私なのに…勝手に告白して相手を困らせて、けどちゃんとフラれるのは勇気が無くて…
どうしようも出来ない感情を怒りにもっていって悪くもない薮先生に勝手に当たっちゃう…
あなた『…っ!』
『しつこいです!私はなにも無いって言ってるじゃないですか!!!』
薮「!」
「おいっ!それは無いだろ!」
あなた『っ!』
薮「元はと言うと、お前が俺に気持ちを伝えてきたんだろ!」
「どんな、理由で俺を避けてるかは知らねぇけど!俺の話も聞かずに逃げんじゃねーよ!」
あなた『それ、は!』
♪キーンコーンカーンコーン
薮「…もう一度チャンスをやる。」
「しっかり、俺の話を聞いてくれ。」
あなた『…』
薮「聞く気があるのなら今日。」
「放課後に、ココに来い。」
ガチャ
薮先生は、それだけを言い残して屋上をあとにしていった。
あなた『…びっくり…した。』
いつもは、ホントに優しくて怒らない薮先生だけど珍しく…なんなら見たことないぐらいの剣幕で怒っていた。
びっくりした、そんな言葉じゃ言い表せないほど本当に驚いた。
そこからの、二時間は本当にあっという間だった。
頭のなかは、授業の内容なんかじゃなくて今日放課後に屋上に行くか?行かないか?…
本当は、絶対に行くべきだろう…
けど…
いや、!
ちゃんと、薮先生のことを過去に出来るようにしっかりフラれるべきだ!
あなた『行く…か。』
♪キーンコーンカーンコーン
私が決意を固めた瞬間に今日の全ての授業が終わった…。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
さぁ!いよいよ、次が…
最終回の予定です…(泣)
薮先生…どーなるんだろ、、
と言うか、薮先生はどんな気持ちなんだろ…
友達))作者が読んでる側の気持ちになってどーする!
その通りですね!(笑)
すみません(笑)
実は、この話は大分前から出来ていたんですよ!(笑)
私の連載している~私の学校~シリーズを書いていて薮くんのドS×帝王な先生をもっと書きたいななんて思ってこの『先生…好きになってもいいですか…?』が出来たんですよ!
こっちは、薮くんしか出てこないんですが…ね?
※さりげなく二話?に先生役でほんの一瞬大ちゃん(有岡大貴くん)が出てきてます。(笑)
~私の学校~シリーズは一話一話に色んなJUMPメンバー出てくるので良かったら是非っ!(笑)
それでは!皆さん!
また次回~!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。