あなた『もしも、!』
『もしもですよ、?』
薮「なんだよ!(笑)」
あなた『生徒が、先生のこと…』
『好きって言ったらどうしますか…?』
薮先生…
どうしますか…?
薮「はっ、?」
「生徒が?(笑)」
あなた『はい。』
薮「そんなこと、あり得ない事だしな(笑)」
「生徒が告白してきたら…なんて想像も出来ねぇな(笑)」
あなた『…あっ、ですよ、ね、』
やっぱり、だよね、、
普通に考えても無いよね。
生徒はあくまでも生徒で、、
教師は、教師で、、
これは、どんなに頑張っても変えられない。
薮「なに、?!」
「お前、!まさか!」
あなた『…』
薮「好きな奴って先生なのか?!」
あなた『えっ?!』
『いや、その、!』
薮「やめとけ、」
「先生と生徒の恋なんて。」
あなた『っ!』
薮「仮に、その先生がOK出してもな、、」
「後が、困るぞ。」
後が…困る…。
それって、、
あなた『…』
薮「バレた時に、教師は教師を辞めてお前ら生徒は退学処分の扱いしかされないだろ。」
あなた『…』
薮「お前が、先生にも迷惑をかけたくないなら、、」
「やめておけ。」
あなた『…す…ね…。』
薮「っ?!」
「高杉…!」
あなた『えっ、?』
薮「なんで、泣いてんだよ、!」
あなた『っ、』
気付いたら私は、泣いていた。
生暖かい涙が頬を流れていく…。
それも、スッと一筋が出来るだけの弱い涙じゃない、、
ずっと、とまらなくて…
ポロポロなんて言葉で表せる量じゃない。
ボロボロでもなくて、、
とめないと、薮先生に心配させちゃうからとめないとと思っても簡単にとまってなんかくれなくて、、
薮「高杉…」
「そんなに、その先生の事好きだったのか…?」
あなた『…当たり前グスッじゃないですグスッか…グスッ』
『ずっと、グスッずっと、グスッ好きだったんです、』
薮「そうか、、」
「辛かったな、、」
あなた『ふぇ、グスッ』
薮先生は、そう言って私の事をぎゅっと抱き締めてくれた…。
そして、いつにもないくらい優しい声でこう言ってくれた。
薮「俺には、なにもしてやれないけど…」
「今は、泣いて良いぞ、?」
あなた『っ、!』
そんなこと、言われたらとめたい涙もとまらなくなる…
そのあと私は、びぃびぃ泣いた。
薮先生は、ひたすら私が泣き止むまで私のそばに居てくれた。
あなた『…グスッ』
『薮先生…ありがとうございました…』
薮「おう、」
「けど、大丈夫か?」
あなた『はい…。』
薮「…そうか?」
「なら、良いけど…」
あなた『ご迷惑をお掛けしました。』
薮「まっ、でも良かったな(笑)」
「その、好きな先生が誰だか知らねぇけど泣き顔見られなくて良かったな(笑)」
あなた『…もう、、』
『遅いです、!』
薮「えっ、?」
「みられたか?!でも、、」
でも、、とか言いながらまわりをキョロキョロ見回す薮先生…
薮「俺と高杉以外に誰か通ったか?」
一生伝えるつもりはなかった…。
薮先生の言う通り迷惑をかけるだけだから。
けど、今は我慢ができないよ…、、
あんなに、優しくされて…。
こんなに、近くにいる。
先生…今だけは私のわがままを許してくれますか?
あなた『薮先生…』
薮「…?」
あなた『私の好きな先生って、』
『薮先生の、事なんですよ、?』
今日は、この気持ち(好きな気持ち)おさえられそうもありません…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。