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ディノくんが入社してきた時
最初に話しかけたのが
私らしいんです.
まさか私が教えてくださいって言われるなんて思ってもなくて
って言ったから
今もディノくんに教えたりしている.
今ではもうすっかりこの場に馴染んで
てきぱきと仕事をこなしている.
私とディノくんは
先輩後輩って言うより
友達……(?)みたいな
そうやってにこにこしていて子供みたいなのに
体は私より大きくて
いやギャップ~~~ってなる.
チョコレートを口に入れて
糖分補給もしたところで
また仕事を始める.
パソコンからデータをとって
印刷する.
がっがっがっがッ…………
ピーーーーーーーーーー
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少し叩いてみる.
ビクともしない
埃が落ちてくるだけ.
急いで社長に相談
他の部署から……??
緊張する
エレベーターに乗って
営業部のところに向かう.
ドアの隙間から覗いてみる.
その時
いきなり声をかけられて
慌てる
ジフンは高校の同級生
家が近かったこともあったから
一緒に帰ったりだとか,泊まったりだとか
友達以上のことをした
友達以上恋人未満みたいな感じ
ジフンに印刷するものを渡して
部署に戻る
エレベーターの中で背伸びをしていると
チーン
背伸びしてるとこを見られた.
待ってこの人って
営業部の,社長!?
すごい緊張するー……
エレベーターの壁にくっついて距離をとる
社長がいるだけで
威圧感が……
体が今以上に小さくなって
固まっている.
そのまま社長は
捨てるように笑って出ていった.
その姿に不意にもドキッとしてしまう.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!