第4話

練習
503
2020/12/31 03:08
私は、今教室にいる。

ツッキーとも山口とも席離れちゃった。

うとうとしながら帰りのSHRを聞いて私は終わった瞬間にうつ伏せになると


A子「桂木さん!先輩が呼んでるよー!」


っと呼びかけがかかった。


山口「あの先輩すごい美人だね、知り合い?」

桂木「ううん、初めしてだね」

月島「待たせてるんだから早く行きなよ」

桂木「言われなくても行きまーす」


私が、かけ足でその美人な先輩のところへ行く

近くで見たらもっと美人。

可愛いじゃないな美人。


清水「三年のバレー部マネージャー清水潔子って言うんだけど、
マネージャー希望の桂木麗奈さんだよね?」

桂木「はい、マネージャー希望の桂木麗奈です。」

清水「ふふw今から一緒に、体育館に行けるかな?」


私は山口と月島に口パクで体育館行くと伝えてから大きくうなづいた。


清水「どうしてマネージャーやろうと思ったの?」

桂木「さっき一緒にいた人たち私の幼なじみなんですけど、
2人がバレーやるっぽいので私も役に立てたらなって思いまして…」

清水「そうなんだ、あとそんな緊張しなくても平気だからね?」


と言われるが、まぁ緊張しますよねはい

と思ってると体育館に着いた。


?「あれ清水、もしかして彼女が?」


清水「そう。彼女が新しいマネージャー。」


黒髪で短髪の人が、優しそうな微笑みを携えて、私と潔子先輩を見た。

自然と背筋が伸びて緊張してしまう。


桂木「初めまして。一年四組桂木麗奈です。」

澤村「俺は澤村大地、三年、男子バレー部のキャプテンだ!
これはまた、可愛らしい子が入ってきてくれたなー。」

菅原「俺は菅原孝支、三年!スガでいいよー!
ちょ、田中すっかりかたまっちゃってるべ。たーなーかー!!」

田中「っうおあ! お、俺は!田中龍之介!二年!」


私は先輩方の自己紹介にくすくすと笑みを浮かべた。

たぶんツッキーが1番馴染めるタイプの人たちかもっと思ったから。

みなさんフレンドリーだなぁっと思ってると


澤村「って、たしか桂木って、入学式で代表挨拶してたよな?」

桂木「はい」

菅原「じゃあ、頭いいのかぁー…」

桂木「そんな、最初だけですよw
どんどんめんどくさくなって、成績下がってしまうと思います」


でもそれは事実。

中学の頃もそうだったし…と思いながら

少しは先輩たちと仲良くなれたかなぁっと思い、


桂木「清水先輩とともに、マネージャー業頑張りますね」


私と潔子先輩の少し後に体育館に入ってきた、

縁下先輩と木下先輩と、成田先輩にも挨拶を済ませ、先輩達はアップを始めた。

今日は取り敢えず、見学兼お手伝い

タオルの準備は万端。先輩達のアップが終わる前に給湯室にドリンクも作りに行く。

作る前よりも重くなったかごを持って、給湯室を出て体育館内に戻ると、

入口の近くに蛍と山口くんの姿が見えた。

私は手を振ると山口は振り返してくれたのにツッキーはふっと笑うだけ

それから、澤村先輩は

ツッキーと私と山口を集めて少し深刻そうな顔をした。


澤村「新入部員はマネージャー含めて5人なんだが、
後の2人は、教頭先生のカツラを飛ばしたあげく喧嘩し出してな…」

菅原「それで出禁になっちゃったんだよなぁ
あー、それでだな…3対3をやってもらいたいんだ。」


教頭先生のやっぱりカツラだったんだ…

入学式のだらだらと喋る時に汗でたまにズレてたからなんとなくわかったけど

入学早々…すごい一年生だなぁ

先輩たちの説明を聞くと、

ツッキーと山口と澤村先輩と田中先輩と新入部員2人でやるらしい。


説明を聞いてから練習風景を見てると


清水「さっきから月島と山口のことばかり見てるね」

桂木「え!?そんなに見てました!?」


完全に無意識だ…


清水「うんwすごく見てたよw」


ツッキーは普通にうまい…けど少しね

山口はうまいとは言えないけど、努力家だからね


桂木「ここなら、2人が楽しいバレーができそう…ボソ」

清水「何か言った?」

桂木「なんでもないです!」


そして、日は落ちて、

澤村先輩の号令とともに、今日の練習は終わった

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