美咲side
ウエディングケーキを千秋さんに
持っていこうと探しているけど…
階段をのぼり2階に来ると
二人の声が聞こえた
あ、
いまは入ってはダメな雰囲気だ
というか、この場を去りたいんだけど…
楓さんと目が合ってしまった
その時…
1番見たくないものを見た
チュッ
パリンッ!!
衝撃的すぎて、私は持っていた
お皿を落としてしまった
千秋さんにも聞こえてしまっただろうか
でも、そんなこともお皿の上のケーキの
ことも全て忘れて
その場を逃げるように去った
あなたside
本当に美味しそうなものばっかり
昨日一緒に作ってる時はそんなに
思わなかったけど
式場の照明とか、このお皿とか
全てが一体となって料理が輝いてる
私もいつかこんな料理作れるかな〜
そう思いながら2階へと足を進めると
とりあえずここに放置は危ない
袋を取り出し拾おうとすると…
なんでこんな所に落ちてるんだろう
渡せなかった理由があるとか…??
あとで、美咲ちゃんに聞かないと
綺麗にカットされたケーキ、
そして千秋さんへと書かれた文字を
見ると、
片付けるのも複雑だ…
また考え事をしながら破片を拾っていると
またしても見事に指を切ってしまった
もー!なんでこんなに私はドジなのだろうか
自分に嫌気がさす
そこには、、、
腰にハサミやクシを下げている
唯斗くんがいた
ポケットからティッシュを取り出し
私に渡す唯斗くん
すごい、女子力高い…笑
唯斗くんはスムーズに片付けて
さらにティッシュを渡してきた
2人で階段を降り、唯斗くんが式場の
中に入る
どうやら探してきてくれるらしい
美咲ちゃんとかあたりで
お願いします!!笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。