side:YOU
どうして電話なんか … という驚きと、
何を今更、という悟に対する怒りで
何も言葉が出なかったが、相手は構わず話を続ける
五条《 あなただよね!??今、どこで何してる …?お願いだから教えて、、ねぇ …… 教えて?そんで、戻ってきて。…… あの時愛花と何があった?、》
悟のその言動が私の心に油を注いだ。
戻ってきてって何だ、
居場所を教えてって何だ、
あの時何があっただって、
『 今更遅ぇよ屑が。』
五条《 、あなた … 》
『 もうその名前で呼ぶな、吐き気がする。
あの時何があったかって?今更何なんだよ、私の話もまともに聞かずにアイツの言葉信じて私を疑ったくせに、、そうだよね。あんた教師だもんね、生徒が突然学校辞めたらそりゃ連絡くらいするし事情だって聞くもんね、それが仕事だから。
あ、それとも私が辞めて特級呪術師が減ったから忙しくなって電話してきたの?それはそれはご愁傷様ですね。あはは、気の毒すぎて草良い気味 ( 笑
いい?私が高専やめたのはあんな馬鹿な奴らと残りの人生無駄にするより自分のやりたいことやって死んだ方がマシだなって思ったから。別にあんなクソみたいな女のことなんて恨んでないから、
むしろ感謝してるし?目覚まさせてくれてありがとうって。国民栄誉賞送りたいくらい 笑笑笑 』
五条《 あなた、》
あんなにいったのに尚私の名前を呼ぶこの男に
マジで腹が立つ。
『 だから呼ぶなつってんだろ、日本語わかる??』
五条《 わかる、》
『 そう。じゃあ今から言うこともわかるよな、
二度と私に関わるな。もう用はない 』
五条《 … いや、だ、、》
『 何言ってんの。アンタには選択肢も拒否権もないんだよ、そう否定されたら受け入れるしかないの 』
五条《 嫌だ!僕は、絶対にあなたを連れ戻す 》
『 いい加減にしろよ。戻らねぇって言ってんだろ。
大体そっちの方が平和だろ、私の信頼はもうとっくにないんだから 』
五条《 … 棘が、必死に君のこと探してる 》
『 ………… だから?』
五条《 信頼がないわけじゃない、あの時何があったかきちんと説明して理解してもらっt _ 》
『 本気で言ってんの?教師のくせに馬鹿じゃね?』
今の時代、それで物事が解決すると思うなよ
第一許してもらったとして私は許せない。
もう二度とアイツと関わりたくないし
『 私を構う暇があったらこの先屑みたいな人生を歩んでいくアイツらが馬鹿な命の落とし方しないためにもしっかり指導してやりなよ 』
その後悟が何かを言いかけたが無視して電話を切り
その電話番号をブロックして
電源を切りベットの上に放り投げた
『 …… 今さら、何になるって … 言うんだよっ、』
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。