第2話

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2023/02/11 15:40
コンコン
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
…………ん……………
扉のノック音で目を覚ます。
書類作業の途中で寝てしまっていたのだろう。
きっと髪もボサボサだ。
…コンコン
しまった。返事をするのを忘れていた。

振り返り、後ろの窓を見ながらある程度髪を整えて、
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
どうぞ〜
するとガチャ……とドアノブが回る音がした。
…と同時に、
桜愛
桜愛
し、失礼します………。
何cmにも積み上がった報告書の山を片手に、桜愛が入ってきた。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
それが今週分の報告書?
桜愛
桜愛
…はい。あとは先週提出までに間に合わなかった書類も含まれています。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
…ありがとう。そこに置いておいて。
イチマがそう言うと、桜愛は、イチマが指定した場所に報告書の山を置く……。
その様子を見ていたイチマは思う。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
(震えてんだよなぁ。)
と。
何故か知らないが桜愛はイチマと話しているときや近くにいるときはだいたい震えているのだ。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
(うち、なんかしたっけなぁ。)
しばらく誰も喋らない間が続いた後、
桜愛
桜愛
あ、そうだ、帽子屋見てませんか?
桜愛がイチマに問うた。


帽子屋とは、本名不詳の能力所持者である。
能力が強力なため、普段は城内で過ごさせているのだが………。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
また、いなくなったのか?
桜愛
桜愛
はい。先程部下が報告に来ました。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
(きっとそいつは酷い目にあったんだろうな…)
容易に想像ができる。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
うちは見てないな。この部屋にも来てないと思う。
桜愛
桜愛
…そうですか。ありがとうございます。
そしてドアの方へ歩き、
桜愛
桜愛
失礼しました。
ぺこり…とお辞儀をして、ドアノブに手をかける。
パタン


一人になった部屋で呟く。
カルメア・イチマ
カルメア・イチマ
あれ全部見なきゃいけないのか……面倒だなぁ…………

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