私たち6人は生まれた頃からずっと一緒だった。
私たち6人には約束がある
1.夏祭りは絶対に皆で一緒に行く事
2.大きくなったら6人で役者になる事
3.結婚する事
この3つの約束は喧嘩しても何があっても絶対だったなのにあんな事になるなんて思ってもみなかった。
大きくなったら結婚しよと勇希が言ってくれた、
すごく嬉しかったのを今でも覚えている。
小学生の時はいつも6人でいて、何も不満じゃなかった。
私は、いつもゆうちゃん!ゆうちゃん!と勇希に
付きまとっていた。
私は勇希のことが大好きだった。勇希も私のことが
大好きだった。大好きだと思っていた。
それから12年後の7月のこと私たちは高校2年生に
なった。
もちろん同じ高校だ。
―12年後―
ピンポーン ピンポーン
ガチャッ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!