第2話

2時間目
300
2020/07/10 08:00





現代社会の担当であり担任の 菊池先生、


もう適当すぎるし、ほんと嫌い
受験の年にこの人が担当とかもうダメな気がする、



「健人せんせ〜、担任やってくださいよ〜、」



今日も放課後の化学室で勉強中、
…訂正、おしゃべり。



「風磨 そんなダメかな〜、笑
なんだかんだ生徒のこと考えてるよ?」



どうやら健人先生は菊池先生と仲がいいみたい


全然性格違うのに、






「健人先生、3年目だし、
絶対菊池先生よりも健人先生のがいいじゃん私」


そう、奇跡的にも化学の教科担任が3年間、健人先生


「俺は担任とか無理だからさ〜、
もっと気楽に教師やっていきたいわけ!」




あー、ちょっと適当なところ菊池先生と似てるかも、




「まぁ、進路のことでなんかあったら
言いにおいでよ、」




無理とかいいながらちゃんと話聞いてくれるところ、
優しいところがありすぎるから
好きになっちゃった、

でもこの優しさは私にだけじゃない、




そりゃそうだ、先生と生徒の関係だもの。


でも毎日 化学室に通う生徒は私くらいだ、
少しは特別な存在になれてるかな、




迷惑だと思われてるかな、


…別にどっちでもいい、

どうせこれで付き合えるわけでもないんだし、





「てかあなた、それ化学じゃないじゃん古典じゃん、笑」


…え、今更?


健人先生と話しながらやっていたのは古典の勉強。



「だって中間テスト近いから、」


「別にいいけどね、笑 俺も仕事ここでやっちゃおうかな〜」



向かいあわせで座っていた健人先生は
化学準備室に何かを取りに行って戻ってきた

難しそうな紙の山



「それ、なんですか、」

「…これ、綴じ込んでくださいって、中田先生が、笑」




中田先生は3学年の学年主任
小太りしてて優しい顔しながらたまにトゲのあることを言う



「…雑用じゃん、笑」


「俺、そんな暇そうに見えるかな。笑」



まぁ、他の先生の比べたら
菊池先生までは行かないけど
チャラそうだし、暇そうに見えるかな。




「んー、まぁ。」




「髪の毛黒に染めた方がいいかな」



決めてそこじゃないんだけど、笑



たわいもない話をするこの時間がなんとも好き。




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