第4話

Winter bells
45
2021/12/25 00:00
冬馬said
翌日。俺は美乃から振られたと泣きながら言われた。
何を言ったら元気になるのか。分からないでいた。
俺はただ一言
「そうか」
そう相槌を打ったんだ。
そしたら美乃が
「他に何か無いわけ?」
と聞いてきたんだ。
だから俺は
「例えばなんだよ」
そう聞き返したんだ。
「例えば··ってないねw」
そう言うとクスッと笑う。
俺はその笑顔が好きなんだけどなぁ。
「まぁ。次があるさ」
「うん···」
その俺の言葉に寂しそうに頷いた。
だから俺はボソッと
次がなかったら俺がいるしな
と呟いたんだ。
案の定美乃は聞き返したけど

俺は
「なんでもないよ」
と言ったんだ。
「そう」
頷くだけだった。

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