第8話

Winter bells
23
2021/12/25 00:00
冬馬said
帰り道。いつも一緒に帰っているが、今日は静かだった。
「···」
「····」
静かな状況が嫌だったから俺は美乃に話しかけたんだ。
「あ··あのさ」
一呼吸おいて
「あのさ。美乃。」
そう名前を呼んで立ち止まる。
「俺じゃダメなのか?」
顔を真っ赤にして言う。
「今はそんな気分じゃないって分かってる。

俺さ美乃が振り向いてくれるまで待ってるから。だから···」
そう言うと
「···考えさせて···」
そう言って走り出していったんだ。

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