冬馬said
俺は友達に相談していた。
「そうか。小川告白したのか」
こいつは友達の都李流。
美乃の友達唯花と付き合っている。
「ああ···」
「で?」
「ダメだったらしい。」
「そうなのか。お前は励ましたんか?」
「いや。ただ一言そうかって、頷いただけ」
そう言うと、都李流は呆れたように言う。
「はぁ。あのなー」
「でもちゃんと次があるさっていったけどよ」
「それだけかー?」
「··次がなかったら俺がいるし···って小声で···」
「おいおい。それじゃぁダメだぞ!あんなー」
都李流に次の授業までことごとく怒られたのであった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。