第3話

Winter bells
45
2021/12/25 00:00
美乃said
私は告白した翌日。幼馴染みの冬馬に話を聞いてもらっていた。
「とぉまぁぁぁ。ふられちゃったよぉぉ」
「そうか。」
冬馬はただ一言そう言った。
「ねぇ。もっと言葉ないわけ?」
むすっとした顔で聞いた。
「例えばなんだよ」
「例えば···ってないねw」
「だろ?まぁ次があるさ。」
冬馬が元気付けてくれるのが分かった。
「うん···」
でも私は寂しそうに頷いた
次がなかったら俺がいるしな
ボソッと呟いた。
「え?」
思わず聞き返した。
「なんでもないよ」
冬馬はそうそっけない感じで言ったんだ。
「そう。」
私はただ頷くだけだった。

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