第7話

Winter bells
51
2021/12/25 00:00
美乃said
帰り道。いつも一緒に帰って話し込んでいるが今日は静かだった。
「····」
「····」
黙ったままの二人。
「あ···あのさ」
沈黙を破ったのは冬馬だった。
「あのさ。美乃。その···」

立ち止まる。


「俺じゃぁダメなのか?」
顔を赤らめて言った。
「今はそんな気分じゃないって分かってる。
でも···俺は待ってるから。美乃が振り向いてくれるまで。だから···。」
その後また沈黙の時間が訪れる。
「···考えさせて···。」
そう言うと走って行ってしまった。

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