最後のチーム4はガタイのいい厳つそうな連中が集まっていた。
そんな中、真顔でありながらも困惑している人物が一人。
S級ヒーロー七位のキング。
見た目こそは厳ついが、様々な要因が重なり、いつの間にか皆からヒーロー扱いされ、七位になってしまった男だ。
顔に傷のある男、不死川実弥は鬼殺隊の柱のうちの一人。そんな不死川と話している数珠を持った男、悲鳴嶼行冥も柱の一人だ。
“元”喰種捜査官である亜門鋼太朗が周りを警戒しながら言うと、同じく“元”喰種捜査官であり、今の所このチームの中で唯一の女性である真戸暁が「分かっている」と返答した。
一人そう呟いたのは元公安局刑事課の執行官、征陸智己。槙島聖護を追っていた最中、殉職したはずだった。
年齢層もそれなりに高そうなチーム4。
その中でも、一際目立つ人物が居た。
そう。閻魔大王だ。
まだ互いに自己紹介していないこのチームだが、巨体な閻魔大王の姿を見た皆は心の中で思っていた。
((巨人族……?))
────────と。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。